Maerskのジョーンズ法に対応したSEP船 建造情報
ちょうど1年前の2022年10月に鉄鋼切断式(First steel cutting)がおこなわれ、建造を開始したMaersk Supply ServiceのSEP起重機船。シンガポールで建造中ですが、アメリカのジョーンズ法に対応した機能が搭載されるという今までにない珍しい仕様のSEP船。
現在の進捗状況
Maersk Supply ServiceがLinkedInに投稿した情報によると、すでにドック内での建造が開始されているようです。最も新しい投稿では、レグ部分の船体ブロックを組み立てる様子が紹介されています。
完成予定は2025年なので、まだ全貌は見えてない段階のようです。
SEP船の主要部分となるジャッキシステムとクレーンは、参加にGustoMSCを率いるNOVが手掛けています。ウェブサイトで公開されている “GustoMSC Reference List” によると、Maersk Supply ServiceのSEP起重機船に搭載される予定のクレーンは、2,000トン吊り。「GLC-2000-ED-SB」という型式で2024年に納入が予定されています。
Maersk Supply Service は、高い頻度でSEP船建造状況をLinkedInへの投稿で更新しており、今後も完成への進捗報告が期待できそう。
Sembcorp Marine は Seatrium へ社名変更
出典:Sembcorp Marine
出典:Seatrium
SEP船を建造している Sembcorp Marine は、2023年に Keppel Offshore & Marine と合併し、社名が Seatrium へ変更になったようです。巨大な15,000トン吊りゴライアスクレーンのガーダー部分に書かれていた社名も Seatrium へ変更されています。
世界最大のクレーン船「Sleipnir」を建造した造船所ですが、業績悪化に伴い過去10年間で株価は下落を続けていたそうです。
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