Mooreastが仏浮体式風力試験プロジェクトの係留アンカー受注
シンガポールに本拠を置くMooreastは、フランス南部の地中海側で進められている浮体式洋上風力試験プロジェクト「EolMed」の係留用アンカーを供給について受注を獲得。シンガポールにあるMooreastのヤードで製作がおこなわれ、2024年10月までに納入される予定。
MooreastのLinkedIn投稿によると、納入する係留アンカーのFirst Steel Cut Ceremonyがおこなわれ、製作が開始されたことを発表しています。
報道されている情報によると、納入するアンカーは「MA5S」というタイプ。現場で必要な把駐力に合わせてアンカー重量は選べるようですが、「EolMed」で設置する係留アンカーは重量35トン、把駐力1,210トン。ウェブ上で確認できる「MA5S」重量35トンの形状は長さ8.3m、幅9m、倒した状態の高さ5m。かなりの大きさ。
Mooreastの納入実績を見ると日本の福島沖でおこなわれた「浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業」にも納入されていたようです。他に、Mooreastのプレスリリース(2022年8月12日掲載)では、「五島市沖洋上風力発電事業」向けに15基のアーチブイ納入を発表しています。
フランスの浮体式洋上風力試験プロジェクト「EolMed」
フランス南部のグリュイッサン沖18kmの地中海で建設予定の浮体式洋上風力試験プロジェクト「EolMed」は、セミサブバージ型の浮体基礎にVestas製の風力タービン「V164-10.0 MW」を設置する計画。設置数は3基で総発電容量30MW。
「EolMed」はフランス語の ”éoliennes”(風車)、”Méditerranée”(地中海)という意味があるようです。
当初は2024年半ばに運転開始の予定だったようですが、現在の予定では2025年6月に現地海域へ浮体設置、2025年第3四半期に運転開始の予定。
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