中国で全長約180mの海洋調査掘削船「梦想」命名式
2023年12月18日、広東省広州市にある中船黄埔文沖船舶で建造されている海洋調査掘削船「梦想」(MENG XIANG)の命名式がおこなわれました。まだ完成した訳ではなく引き渡し予定は2024年。今後、12月22日からSEA TRIAL(海上公試)が実施される予定。
海洋調査掘削船「梦想」は全長179.8m、幅32.8m、総トン数はおよそ33,000トン。船名の「梦想」は、中国語で夢、願望という意味があるそうです。
船体中央部に搭載された掘削装置により最大深度11,000mの掘削が可能。石油・ガス掘削と海洋科学調査掘削という2つの動作モードを備えており、中でも画期的なのは、独自開発した深海ライザーレス泥水循環システム(RMR)なんだとか。詳細について説明されていないので不明ですが、ライザーとは船から海底の掘削場所へ展開される配管のことを指しており、ライザーレスということは掘削位置で泥水を循環させて再利用するということでしょうか。ちょっとよく分かりませんでした。
海洋調査掘削船「梦想」(MENG XIANG)
船名 | 梦想 |
総トン数 | 約33,000トン |
長さ | 179.8m |
幅 | 32.8m |
航続距離 | 15,000海里 (27,780km) |
掘削深度 | 11,000m |
建造年 | 2024年(予定) |
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12月22日からSEA TRIAL(海上公試)の予定
12月22日からSEA TRIAL(海上公試)がおこなわれる予定になっていますが、AIS情報を調べると建造場所の広東省広州市南沙区にある中船黄埔文沖船舶のヤードで停泊したままなので、この場所から出港すると思われる。
船級登録は中国船級社(China Classification Society)で審査がおこなわれると思いますが、まだ完成していないので未登録となっている。
中国は南シナ海でエネルギー探査事業を開始する可能性があり、フィリピン船に対する放水など度重なる危険行為がおこなわれているため、さらなる衝突激化が懸念されます。
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