NYKが船陸通信速度向上へ Starlinkの船上トライアル実施

NYKが船陸通信速度向上へ Starlinkの船上トライアル実施 船舶

 日本郵船は、スペースX社が運営する衛星通信サービス、Starlink(スターリンク)のトライアル利用をグループ会社が管理するコンテナ船で実施。船陸間の通信速度を向上させる取り組みを行っている。

 船舶の通信速度向上は乗組員の方の船内環境向上という効果だけではなく、船舶への陸上支援がより円滑になることで安全運航にもつながるとても重要なこと。

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NYKが船陸通信速度向上へ Starlinkの船上トライアル実施

NYKが船陸通信速度向上へ Starlinkの船上トライアル実施
Starlink Mission,60基の衛星の打ち上げ
出典:Wikipedia | Official SpaceX Photos – Starlink Mission, CC0, リンクによる

 少し前の情報ですが2022年12月、日本郵船はSpace Exploration Technologies Corp. (スペースX社)が運営する衛星通信サービス、Starlink(スターリンク)のトライアル利用をグループ会社の管理船で実施したと発表。

Starlinkと高軌道衛星のイメージ図
出典:NYK Line
設置したStarlinkアンテナキット
出典:NYK Line

 現在、船舶と陸上間の通信には高軌道衛星を利用しているため、通信速度は陸上に比べて遅く、通信速度を上げるには高額な大容量通信を使用する必要があるそうです。

 Starlinkは低軌道衛星を利用しているため、従来の通信と比べてより高速で低額な大容量通信が可能となる。

 Starlinkは、アメリカの民間企業スペースXが運用している衛星インターネットアクセスサービス。2020年に試験運用を開始。ロシアによる侵攻で戦闘が行われているウクライナに無償提供されていることでも有名。設置が容易という特徴があり、直径55㎝程度のアンテナで通信衛星と電波を直接やり取りして、地上の通信インフラが未整備の地域でもインターネットに接続可能。

通信速度向上は船舶の安全運航につながる

 プレスリリースの中で日本郵船は、通信速度向上への取り組みをおこなう効果について以下のように述べている。

 船上で働く乗組員が陸上の家族や友人とのコミュニケーションを円滑にすることにより、福利厚生の拡充による労働意欲の維持・向上を目指しており、船陸間でビデオ会議が出来るようになることで、メールや電話に頼っていた従来の業務連絡がスムーズになり、機器の不具合・トラブル発生や、乗組員への遠隔医療などの際に、リアルタイムでの陸上支援を得られるため、安全運航の向上が期待できる。Starlinkサービスを導入する事により、日本郵船が取り組んでいる自律運航技術の社会実装や、航行海域の気象・海象情報の船陸間共有、船内業務の更なるDX化も見込まれる。

 船はひとたび広い海へ航海に出ると外界から隔離された状態になり、陸の世界とつながる唯一の方法であるスマホやパソコンなどの通信環境は非常に重要。会社としてその重要性に気付き対策を行う事は、船で働く乗組員の方にとっても心強いはず。船上という特殊な環境では通信容量が無限という訳にはいかないので使う側にも最低限のマナーは必要ですが、多くの船に採用されればいいなと思いました。

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スマホ電波を求めて発生した大きな事故

 2020年7月25日に起きたモーリシャスでの貨物船「WAKASHIO」座礁事故。事故の発生原因として付近の詳細海図を入手していなかったことなどが要因として挙げられていますが、最大の要因は”スマートフォンの電波を受信する目的で航海計画を変更し、モーリシャス島に接近した”という点。

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来島海峡で水深60mの海底に沈んだ全長約170mの「白虎」引き揚げをはじめ、日本国内でも多くのサルベージオペレーションがおこなわれています。
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