重量2,600トン、デンマークの「Thor」で洋上変電所トップサイド設置

重量2,600トン、デンマークの「Thor」で洋上変電所トップサイド設置 洋上風力発電
スポンサーリンク

重量2,600トン、デンマークの「Thor」で洋上変電所トップサイド設置

デンマーク沖で建設が進められている「Thor offshore wind farm」で洋上高電圧変電所(OHVS,Offshore High Voltage Substation)のトップサイド設置が完了しました。

洋上変電所のジャケットとトップサイドは、オランダにあるHSM Offshore EnergyのSchiedam yardから輸送台船に搭載して設置場所へ曳航。Scaldis Salvage & Marine Contractors NVが所有する4,000トン吊り起重機船「Gulliver」により設置作業がおこなわれました。

基礎となるジャケットの大きさは長さ40m、幅40m、高さ50m、重量2,200トン。設置場所に据え付けをおこない、4本の基礎杭で固定。トップサイドは長さ39m、幅36m、高さ18m、重量2,600トン。

名称重量寸法(長さ×幅×高さ)
ジャケット2,200トン40m × 40m × 50m
トップサイド2,600トン39m × 36m × 18m

Thor offshore wind farm

「Thor offshore wind farm」は、デンマークのユトランド半島西部にあるトースミンデ沖 約22kmの北海でSiemens Gamesaの風力タービン「SG 14-236 DD」72基を設置する予定。

名称Thor Offshore Wind Farm
設置位置デンマーク ユトランド半島西部のトースミンデ沖 約22kmの北海
水深28m(平均)
発電容量1,000MW
基礎構造着床式、モノパイル
タービンメーカーSiemens Gamesa
風力タービンSG 14-236 DD(パワーブーストにより15MWへ増強可能)
設置基数72基
運転開始2027年
事業者RWE(51%)、Norges Bank Investment Management(49%)
その他洋上変電所1基
スポンサーリンク

4,000トン吊り起重機船「Gulliver」

ベルギーのScaldis Salvage & Marine Contractors NVが所有する4,000トン吊り起重機船「Gulliver」。2018年に中国で建造。日本の大型起重機船と同じジブ固定式ですが、自航式でジブがスライドするという2つの大きな特徴がある。

船名GULLIVER
クレーン能力4,000トン
長さ108m
49m
深さ8m
プロペラ(船首)1,505kw×2
(船尾)1,720kw×2
速力7ノット
DPSDP(AA)
(Class2相当)
宿泊設備78人
建造年2018年
起重機船「GULLIVER」の概要
起重機船「GULLIVER」(2018年の建造時)
出典:Scaldis Salvage & Marine Contractors NV

4,000トン吊り起重機船「GULLIVER」の特徴 ”スライド式のジブ” 詳細はこちら👇

スポンサーリンク
興味深い海の世界

あらゆるものが巨大な海の世界。
なかでもインパクトの強い画像を中心に海の世界を紹介。

スポンサーリンク
世界のサルベージ オペレーション

来島海峡で水深60mの海底に沈んだ全長約170mの「白虎」引き揚げをはじめ、日本国内でも多くのサルベージオペレーションがおこなわれています。
世界各地で実施されている困難なサルベージの数々を紹介。

Crane1000をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

タイトルとURLをコピーしました