2,000トン吊りSEP船「大桥海风」完成・引き渡し
2024年5月18日、招商局重工(江蘇)で中国鉄建大橋工程局向けに建造していた2,000トン吊りSEP起重機船「大桥海风」(da qiao hai feng)が完成し、引き渡しがおこなわれました。
SEP起重機船「大桥海风」は2022年12月に建造契約を締結し、2023年4月10日に建造を開始。2024年1月24日に船体の進水。当初予定では2024年4月末までに引き渡しがおこなわれる予定だったので、少し工程が遅延したようです。
中国の報道記事によると、SEP起重機船「大桥海风」の投資額は12億元、日本円に換算すると258億円(1元=21.5円として換算)。
- 2022年12月建造契約締結
当初の完成・引き渡し予定は2024年4月末
- 2023年4月建造開始
- 2024年1月進水
- 2024年5月完成・引き渡し
2,000トン吊りSEP起重機船「大桥海风」の概要
船名 | 大桥海风 |
クレーン能力 | 2,000トン |
揚程 | 主:160m 補:180m |
長さ | 138.3m |
幅 | 53m |
深さ | 10m |
レグ長さ | 131m |
最大作業水深 | 70m |
建造年 | 2024年5月 |
これまで建造中に船体寸法などの情報が公表されていませんでしたが、中国船級社に登録された情報や報道記事で詳細が明らかにされました。
SEP起重機船「大桥海风」は長さ138m、幅53m、深さ10m、レグ長さ131m、最大作業水深70m。2,000トン吊りのメインクレーンと400トン吊りの補助クレーンを搭載。メインクレーンの揚程は甲板上から主フックで160m、先端の補助フック(800トン吊り)で180m。
設計速力8ノットの自航船でDP2のDPS(自動船位保持装置)を搭載。自船甲板に25MW風力タービンの部材2セットを搭載し、輸送・設置をおこなうことが出来るという。
メインクレーン先端は船首側の船体端から結構飛び出ていますが、中国船級社の登録情報によると全長180.99mに対して垂線間長は138.3m。その差は約42m。
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