紅海で建設されているリゾートに73棟のヴィラオーブ設置
サウジアラビアのシェイバラ島で建設が進められているリゾート施設「Shebara」で、水上およびビーチにステンレス製の宿泊施設ヴィラオーブ(villa orb)73棟が設置されたという。ヴィラオーブは、アラブ首長国連邦のシャールジャで製造され、プレファブ化した状態で海上輸送して運搬。シャールジャからサウジアラビアのシェイバラ島への運搬および設置作業をおこなったのは、Mammoet。
台船上に650トン吊りCCを搭載して水上ヴィラ設置
出典:Mammoet
水上ヴィラ設置に使用したのは、バージ「ALE 250」と呼ばれる台船に搭載した650トン吊りのクローラークレーン「Demag CC3800」。台船の四方にはCombifloat社の300トンスパッドジャッキシステムを装備し、事前に設置した基礎上に水上ヴィラを配置するという繊細な作業を完璧におこなうことが出来たという。
クローラークレーンを搭載したバージ「ALE 250」が作業している場所は、最終的に仕切られて外側の海と行き来が出来ない状態になるようなので、どのように脱出したのか少し気になりましたが、施工の様子を段階的に確認すると南から北に向かって水上ヴィラ設置をおこない、設置が完了してから内水面を仕切っているようでした。なので、冒頭で掲載しているGoogleマップ航空写真の右上にバージ「ALE 250」が映っていました。
リゾート施設「Shebara」は2024年夏にオープン予定
出典:Red Sea Global
2023年11月、Red Sea Globalは高級ホテルブランド「Shebara」を2024年夏にオープンすることを発表。
「Shebara」は、サウジアラビアの経済多角化を目指すビジョン2030と呼ばれる計画の一環で、2017年7月に発表された観光に焦点をあてたメガプロジェクト「Red Sea Project」(紅海プロジェクト)としてRed Sea Globalが開発を進めています。
ステンレス製で球体という外観が特徴のヴィラをはじめ、サンゴ礁などの美しい自然が周囲を取り囲む。さらに「Shebara」には、11,000枚を超えるPV(Photovoltaic)パネルを備えた専用の太陽光発電施設により発電した電力が供給されるという。
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