米国ジョーンズ法に対応、Huismanの動作補償プラットフォーム
motion compensated platform
The construction of offshore windfarms in the US is regulated by the Jones Act. The transport of wind turbine components from a US port to the field using an international installation vessel requires the use of a US feeder vessel.動作補償されたプラットフォーム
https://www.huismanequipment.com/en/products/renewables/offshore_wind/motion-compensated-platform#newsletter
米国における洋上風力発電所の建設はジョーンズ法によって規制されている。 国際設置船を使用して米国の港から現場まで風力タービンの部材を輸送するには、米国の運搬船を使用する必要があります。
洋上風力タービン設置に関してアメリカのジョーンズ法により制限を受ける風力タービン部材を運搬する作業は、様々な手法が工夫されていますが Huisman も部材の運搬船に搭載する動作補償プラットフォームをリリースしていました。
動作補償プラットフォーム自体に突出した性能は無く、これまで世に出ているものと大差は無いように見えます。ただ、動作イメージの中で動作補償プラットフォームを搭載しているのは台船では無く自航船。この点は、非常に実用性を考慮していると思う。”はしけ”、”バージ”と呼ばれる推進装置の無い台船だと、いくら動作補償プラットフォームで波浪による揺れを低減させたところで運搬船自体が定点保持できずフラフラなので結構な確率で事故につながりそうな気がします。台船でも後付けで設置出来るスラスターを付けてDPSのシステムを搭載すれば大丈夫でしょうけど、長期的な運用を考えると Huisman の動作イメージのようなDPSを搭載した大型の重量物運搬船に動作補償プラットフォームを載せるのが効率的な方法と言えそう。
すでに開始しているジョーンズ法制限下での風力タービン設置作業
ジョーンズ法制限下で初めておこなわれている「Vineyard Wind 1」では、設置エリアのSEP船「Sea Installer」まで風力タービン部材を運んでいるのはノーマル台船のようなので少し不安。
有義波高3mまで動作可能、最大積載量は1,250トン
出典:Huisman
動作補償プラットフォームは、重量物運搬船の船倉部分に設置する想定でプラットフォームを動かす油圧装置を甲板下に配置。甲板面とプラットフォーム上面を同一の高さにすることで、甲板上に積んだ風力タービン部材をレールに沿って移動させることが出来る。
動作環境は有義波高(Significant wave height)3mまでとなっており、油圧装置の動作範囲は平面の縦横方向に±2m、高さ方向に±3m、回転方向は5°までの動作に対して揺れを低減。プラットフォームに積載できる最大重量は1,250トンですが、Huismanでは最大積載重量3,000トンまでの製品を提供できるという。
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