中国の3,000トン吊り自航式起重機船「乌东德」進水、完成は2022年7月の予定

起重機船、クレーン船
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「乌东德」(Wu Dong De)進水

 2022年5月25日、中国の江蘇省にある招商局重工有限公司で3,000トン吊り自航式起重機船「乌东德」(Wu Dong De)の進水式が行われた。

 「乌东德」(Wu Dong De)は、2021年7月6日に着工。現時点で3,000トン吊りのクレーンを含む主要部分の建造は完了しており、今後は試運転や最終調整を行う予定。

 完成予定は2022年7月

2022年4月 台船で運搬される「乌东德」のクレーン部材

洋上風力建造に特化

 「乌东德」(Wu Dong De)は、洋上風力建造を主目的に作られたようです。

「乌东德」(Wu Dong De)の特長
  • 自航式起重機船
  • 広い甲板スペースは6,200平米、1万トンまで積載可能
  • 船尾側に3,000kw(約4,000ps)のフルスイングスラスター2基、船主側に2,000kw(約2,700ps)のサイドスラスター2基を搭載
  • 自動船位保持装置(DPS)は、DP-2搭載
  • クレーン能力は船尾側への固定で3,000トン、全旋回2,400トン
  • 最大吊り上げ高さは甲板上から130m。

「乌东德」(Wu Dong De)の概要

船名乌东德
Wu Dong De
吊上能力3,000トン吊(固定)
2,400トン吊(旋回)
長さ182m
46m
深さ15m
建造場所招商局重工有限公司(CMHI):中国
建造年2022年7月(予定)
所有会社長江三峡装置材料有限公司

 長江三峡装置材料有限公司は2,000トン吊りのSEP起重機船「Bai He Tan Hao(白鹤滩号)」を建造している企業です。企業ロゴが一緒なので気付きました。

2,000トン吊 SEP起重機船「白鹤滩号」
3,000トン吊 自航式起重機船「乌东德」
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