1,600トン吊りSEP船「海建020」レグ設置
2024年1月にメインクレーンとレグの設置作業完了が報じられていた1,600トン吊りSEP起重機船「海建020」(Hai Jian 020)について、建造する上海振華重工(ZPMC)がYouTubeに搭載作業の様子をアップロードしていました。
SEP起重機船「海建020」に長さ120mのレグを設置したのは、ジブ固定式5,000トン吊り起重機船「新振浮7」。SEP船の舷側に縦着けした運搬船からフライングジブとメインフック1つを使用してレグを吊り上げて建て起こし。メインフック側の吊りワイヤーには、建て起こし後に玉掛けを解除するためシャックルで連結しているのが確認できます。
延長しているレグの長さは、全長の半分以上ありそうに見えるので60m以上はあるのかも。強度はもちろんですが、鉛直性の精度を確保することは難易度が少し高そう。吊っている起重機船側の操船やジブの起伏に頼って微調整することは難しそうなので、取り合い部分に何か調整する治具か装置を使用しているのかもしれません。中国ではかなりの隻数を建造しているので、そういったノウハウも蓄積されてきてるんでしょうね。
SEP起重機船「海建020」の概要
SEP起重機船「海建020」の船体は長さ123.95m、幅48m、深さ9.5m、喫水6.5m。1,600トン吊りのメインクレーンと300トン吊りの補助クレーンを搭載。メインクレーンのブーム長さは150m、主巻揚程は最大で160m(1,600トン)、補巻き揚程は最大で180m(350トン)。4,500m2の甲板スペースには10MW風力タービン部材を2セット、16MW風力タービンなら1セットの部材を積み込んで運ぶことができる。
船名 | 海建020(Hai Jian 020) |
クレーン能力 | メイン:1,600トン(主) メイン:350トン(補巻) 補助:300トン |
長さ | 123.95m |
幅 | 48m |
深さ | 9.5m |
レグ長さ | 120m (最大作業水深 70m) |
甲板スペース | 4,500m2 |
宿泊設備 | 118人 |
DPS | DP-2 |
最大速力 | 8ノット |
出典:龙船风电网
【YouTube動画】SEP船「海建020」レグ設置作業
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