トルコのクレーン倒壊事故でコンテナ船上に倒れていたクレーン撤去
2024年4月1日、トルコの運輸・インフラ省はエヴィヤップ港(Evyap Port)で起きたコンテナ船「YM WITNESS」のガントリークレーン倒壊事故により、コンテナ船側に倒れていたクレーンの撤去が完了したことを発表しました。
事故が発生したのは3月16日なので、コンテナ船側に倒れていたクレーンの撤去に半月を要したことになります。事故後の続報が少なく、復旧作業がどのような状況になっているのか不明で、AIS情報でコンテナ船「YM WITNESS」の移動がおこなわれていないということだけ分かっていたこともあり気になっていました。
トルコの運輸・インフラ省がSNSに投稿した内容によると、港内では引き続き倒壊したガントリークレーンの撤去作業がおこなわれており、コンテナターミナルの利用再開に向けた復旧作業が続けられているそうです。
コンテナ船「YM WITNESS」の調査は継続中
倒れたガントリークレーンが取り除かれたコンテナ船「YM WITNESS」は依然として事故に関する調査が継続中ということもあり、港の近くで停泊している。
AIS情報によると、3月31日(現地時間)に事故現場から港の沖へ移動していました。
出典:MarineTraffic
結局、負傷者は出ていない?
事故後の報道ではクレーンオペレーター1人が重傷を負ったという情報が流れていましたが、トルコの運輸・インフラ省やエスビャウ港を管理する当局が公表している内容では死傷者はいないという。
コンテナ船「YM WITNESS」を傭船し、運航していた台湾の陽明海運も事故の2日後に公表した声明で死傷者が出ていないと述べている。
実際のところ、どうなんでしょうね。
陽明海運が発表した事故に関する声明
(翻訳)
顧客勧告 – トルコ エヴヤップ港での YM WITNESS事件に関する声明
2024/03/18
陽明海運は、2024年3月16日にトルキエのエヴヤップ港でチャーター船「YM WITNESS」が接岸作業中に桟橋とガントリークレーンに接触したと船主から知らされた。
航行行動と操船は船主の監督と管理下にありますが、この事件に関する行政調査と全面的な調査は現在、船主と関連海事当局との間で連携して行われています。 船主によると、事故による死傷者は出ておらず、海洋汚染は今のところ発生していないという。
対象船舶は極東の地中海航路、MD3 航路に配備されています。 船舶のスケジュール調整、貨物の積み替え、その他の以下の手配に関する詳細情報は、関連情報が入手可能になり次第、提供されます。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。 ご質問がございましたら、お気軽に最寄りのヤンミンの代表者までお問い合わせください。
真心を込めて
陽明海運株式会社
https://www.yangming.com/news/Press_Release/PressContent.aspx?BulletinType=Notice&UID=14572
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