台湾のHai Long洋上風力で2,800トンの洋上変電所設置

台湾のHai Long洋上風力で2,800トンの洋上変電所設置 洋上風力発電
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台湾のHai Long洋上風力で2,800トンの洋上変電所設置

2024年5月20日、CSBC-DEME Wind Engineering(CDWE)は先週末に台湾の「Hai Long Offshore Wind」で1基目の洋上変電所設置を完了したと発表。

洋上変電所を設置したのは、CDWEの4,000トン吊りクレーン船「Green Jade」。洋上変電所トップサイドの大きさは長さ52m、幅38m、高さ32m、重量2,800トン。「Green Jade」がおこなったのはトップサイド設置だけではなく、5月初旬にジャケットを設置、さらにそれ以前に先行杭のピンパイル設置も実施。

台湾西部の彰化県沖で建設が進められている「Hai Long Offshore Wind」の2A(300MW)、2B(232MW)、3(512MW)では、Siemens Gamesaの14MW風力タービン「SG 14-222 DD」を73基と洋上変電所2基を設置する計画。風力タービンおよび洋上変電所の基礎はジャケットを採用。

今回、クレーン船「Green Jade」が設置した洋上変電所は2基のうち1基目。2基の洋上変電所は、Semco MaritimeとPTSC Mechanical & Constructionのコンソーシアムが製造を請け負っており、ベトナムのブンタウ(Vung Tau)で製造された後、台船により台湾へ輸送がおこなわれていました。

DP3搭載 4,000トン吊り自航式クレーン船「Green Jade」

クレーン船「Green Jade」は、台湾初の洋上風力向け自航式大型クレーン船として、台湾南部の高雄市にある台湾国際造船股份有限公司(CSBC)で建造され、2023年6月に完成・引き渡し。4,000トン吊りのメインクレーンは、日本最大の起重機船「海翔」によって設置作業がおこなわれました。

船名Green Jade(環海翡翠)
吊上能力4,000トン吊
長さ216.5m
49.0m
深さ16.8m
推進器アジマススラスター 4×4,500kW
格納式スラスター  2×4,200kW
トンネルスラスター 2×2,500kW
DPSDP3
甲板スペース168m×49m
甲板強度20t/m2(ダブルデッキ)
宿泊設備160人
建造年2023年6月
(建造開始:2020年9月)
建造場所CSBC’s shipyard in Kaohsiung:台湾
所有会社CDWE
(CSBC[台湾]とDEME Offshore[ベルギー]の合弁会社)

【動画】「Green Jade」による洋上変電所設置

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「Hai Long Offshore Wind」(海龍洋上風力発電所)の概要

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