メキシコで座礁したパイプライン敷設船「Tog Mor」離礁に成功

メキシコで座礁したパイプライン敷設船「Tog Mor」離礁に成功 事件・事故
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メキシコで座礁したパイプライン敷設船「Tog Mor」離礁に成功

2024年9月28日、メキシコのコアツァコアルコス(Coatzacoalcos)沖で座礁したAllseasのパイプライン敷設船「Tog Mor」が離礁に成功し、コアツァコアルコス川の岸壁に曳航されました。

9月7日に座礁したパイプライン敷設船「Tog Mor」の離礁に向けた作業は9月18日に始められ、再浮上した後は主曳船「BOKA ALPINE」に加え、「CMM CHAPULIN」「CMM CATRINA」「CMM OAXACA」という3隻のタグボートによる支援を受けながらコアツァコアルコスに入港。

座礁から再浮上までに要した期間は19日間。座礁直後のパイプライン敷設船「Tog Mor」には多くの乗組員が乗船していましたが、9月8日におこなわれたヘリコプターによる救助活動で乗組員135人を救助。今後の離礁作業に向けた監視の目的で7人の乗組員が船上に残っていたという。

パイプライン敷設船「Tog Mor」は、アメリカのテキサス州からメキシコのタバスコ州までガスを輸送するPuerta al Sureste gas pipelineと呼ばれるガスパイプライン敷設工事に従事していました。港へ曳航される画像からは船体の水面上しか確認できないため、損傷の程度は不明。船体の一部で浸水しているという情報もあるので、作業復帰には少し時間がかかるかもしれません。

曳航中のパイプライン敷設船「Tog Mor」
出典:X | Foro Coatza(@ForoCoatza

パイプライン敷設船「Tog Mor」

パイプライン敷設船「Tog Mor」
出典:Allseas

パイプライン敷設船「Tog Mor」は1976年に建造後、1997年にAllseasが購入し、2001年から2002年にかけてパイプライン敷設船として改造。非自航式のようですが、10点係留設備を備えており、直径60インチ(約1.5m)までのパイプライン敷設が可能。

船名Tog Mor
クレーン能力300トン
長さ154m
27m
深さ6m
宿泊設備144人
船籍マルタ
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