台湾の大彰化2b&4向け洋上変電所がシンガポールを出港

台湾の大彰化2b&4向け洋上変電所がシンガポールを出港 洋上風力発電
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台湾の大彰化2b&4向け洋上変電所がシンガポールを出港

台湾の「Greater Changhua 2b and 4 offshore wind farms」向けとなる洋上変電所トップサイドがシンガポールを出港し、台中港への輸送を開始しました。

重量3,260トンの洋上変電所トップサイドは、Boskalis半潜水式重量物運搬船「TRANSSHELF」によって輸送がおこなわれており、AIS情報によると2025年2月11日にシンガポールにあるSeatriumのPioneer Yardを出発。台湾の台中港へは2月18日に到着予定。

洋上変電所の基礎にあたるジャケットは既に台中港へ到着

洋上変電所の基礎となるジャケット(W=3,137トン)
出典:Ørsted

洋上変電所トップサイドを搭載する基礎ジャケットは既に台中港へ到着しており、輸送船にはジャケットおよび固定用の杭8本を搭載していることが確認できます。Ørstedが公開した画像によると、ジャケットの輸送をおこなったのはBoskalisの半潜水式重量物運搬船「MIGHTY SERVANT 3」。ジャケット重量は3,137トン。

「MIGHTY SERVANT 3」は、2025年2月4日にシンガポール海峡の南側に位置するインドネシアのバタム島を出発し、2月12日に台中港へ到着。その後、2月15日に台中港を出港して同日中に「Greater Changhua 2b and 4 offshore wind farms」の設置エリア付近へ到着しています。設置海域に到着した「MIGHTY SERVANT 3」の近くにはHeerema Marine Contractors所有の5,000トン吊りクレーン船「Aegir」が確認できるので、洋上変電所設置作業は「Aegir」で実施する可能性が高そう。

風力タービン基礎にはサクションバケットジャケットを採用

台中港に到着した風力タービン基礎のサクションバケットジャケット(2024年11月)
出典:Ørsted

Ørstedが事業を進めている「Greater Changhua 2b and 4 offshore wind farms」は、台湾中西部の彰化県沖に出力14MWの風力タービン66基を設置する計画で総発電容量は920MW。

風力タービン基礎にはサクションバケットジャケットを採用しており、全66基のうち半数の33基をPetrovietnam Technical Services Corporation(PTSC)、残る33基を韓国のHSG Sungdongがそれぞれ建造・供給予定。

サクションバケットジャケットの高さは約80m、1基当たりの重量は約2,300トン。今後おこなわれる現地海域での施工にも注目。

半潜水式重量物運搬船「TRANSSHELF」

船名TRANSSHELF
総トン数26,890トン
載貨重量トン34,030トン
長さ173m
40m
深さ12m
最大甲板深度10m
速力15.5ノット
船籍キュラソー
建造年1987年
半潜水式重量物運搬船「TRANSSHELF」
出典:Boskalis

半潜水式重量物運搬船「MIGHTY SERVANT 3」

船名MIGHTY
SERVANT 3
総トン数23,123トン
載貨重量トン27,720トン
長さ181.23m
40m
深さ12m
最大甲板深度10m
速力15ノット
船籍キュラソー
建造年1984年
半潜水式重量物運搬船「MIGHTY SERVANT 3」
出典:Boskalis

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