世界で2番目に大きいクレーン船「Thialf」大規模アップグレード

世界で2番目に大きいクレーン船「Thialf」大規模アップグレード 起重機船、クレーン船
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世界で2番目に大きいクレーン船「Thialf」大規模アップグレード

14,200トン吊りクレーン船「Thialf」
出典:Heerema Marine Contractors

Heerema Marine Contractorsは、所有するクレーン船「Thialf」の寿命延長プログラムとして大規模アップグレードを進めていることを明らかにしました。

クレーン船「Thialf」は7,100トン吊りのクレーンを2基搭載し、タンデムリフトで最大吊り上げ能力14,200トンという世界で2番目に大きなクレーン船。

寿命延長プログラムはクレーン船「Thialf」に搭載されている重要設備の鋼材や構造、安全インフラ、居住空間に至るまで船体ほぼすべての部分を対象としており、「Thialf」史上最大級のアップグレードになるという。

現在、ロッテルダムのカラント運河(Calandkananl)で第一段階の作業が進められていますが、クレーン船「Thialf」は今シーズンにポーランドの洋上風力発電プロジェクト「Bałtyk 2」「Bałtyk 3」で作業が予定されているため、そちらの準備も並行して進められている。ポーランドで今シーズンの作業が終了した後も大規模アップグレードは続き、ドライドックでの改修も予定。「Thialf」の船体は再び輝かしい姿を取り戻すとHeeremaはLinkedInの投稿で述べています。

「Thialf」のドック作業というのは興味深いですね。船体幅が88.4mあるので造船所のドックではなくフローティングドックや半潜水式運搬船でおこなうのかもかもしれません。

今後、数か月間で予定されている「Thialf」のアップグレード内容
  • 船体鋼材の交換と更新
  • 電気システムのアップグレードと最新の主配電盤へ交換
  • 下水および消防システムの更新
  • 居住区と病院施設の改修
  • スラスター、クレーン、DPシステムの更新準備

1985年に「Thialf」を建造したのは日本の三井造船

14,200トン吊りクレーン船「Thialf」
出典:Heerema Marine Contractors

「Thialf」の建造年は、1985年(昭和60年)。

建造時の船名は「McDERMOTT DERRICK BARGE NO.102」。搭載されていたクレーンは現在の7,100トン吊りより少し小さい6,000トン吊りのクレーンを2基搭載。1997年に McDermott から Heerema Marine Contractors へ引き継がれた「Thialf」は、2000年に7,100トン吊りクレーン2基を搭載し、吊り上げ能力14,200トンで世界最大のクレーン船となりました。14,200トン吊りの吊り上げ能力は2019年に「Sleipnir」が誕生するまでの長い間、世界最大のクレーン船として頂点に君臨していた。

建造当時、世界最大のクレーン船「Thialf」を建造したのは日本の岡山県にある三井造船。

深さの大きい船体が特徴的な「Thialf」は半潜水式クレーン船(SSCV:Semi Submersible Crane Vessel)と呼ばれ、ヨーロッパの北海という過酷な環境でも操作性を高め、さらに優れた吊り上げ能力の提供を目的として開発されました。オフショア建設業界で最初に建造された半潜水式クレーン船は「Hermod」。1978年に完成した「Hermod」は建造当時2,700トン吊り、1,800トン吊りのクレーンを搭載。1984年に4,500トン吊りと3,600トン吊りのクレーンへアップグレードされましたが、残念ながら2018年に廃船となり現存しません。ただ、このクレーン船「Hermod」を建造したのも日本の三井造船。

船名Vessel name Thialf
吊上げ能力Lifting capacity 7,100トン吊×2基
タンデム 14,200トン吊
長さlength 201.6m
width88.4m
深さDepth49.5m
喫水Draft Range 11.9m~31.6m
建造年Year of construction 1985年
所有会社Owner companyHeerema Marine Contractors
「Thialf」の概要

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