Huismanが1,100トン吊りマストクレーン2基の供給契約を締結

Huismanが1,100トン吊りマストクレーン2基の供給契約を締結 起重機船、クレーン船
スポンサーリンク

Huismanが1,100トン吊りマストクレーン2基の供給契約を締結

出典:Huisman

2026年10月19日、Huismanは中国の大連船舶海洋工程(Dalian Shipbuilding Offshore)とBigLift Shipping向けとなる重量物運搬船「Happy S」に搭載する1,100トン吊りマストクレーン2基の供給契約を締結したと発表しました。

2基のマストクレーンは、作業半径23mで最大1,100トンの吊り上げ能力を備えており、優れた吊り上げ性能とコンパクトな設置面積を両立させることで、運用上の柔軟性、効率性、信頼性を最大限に高めている。さらに、統合型パワーマネジメントシステムを含む完全電動設計の採用により、船舶の電力網から供給される電力を両クレーンへ効率的に分配することが可能。また、ブームを垂直に固定して海上輸送する機能も備えており、ブームを水平に格納して甲板スペースを圧迫することなく、大型貨物を輸送することができるという。

Huismanの重量物用マストクレーン(Heavy Lift Mast Crane)は、これまでに世界中で100基以上が納入されており、重量物運搬市場において確固たる実績を築いている。1984年にBigLift Shippingの「Happy Buccaneer」向けに納入したHuisman製のマストクレーン2基は40年以上にわたって稼働し続け、大きな特徴である耐久性と信頼性の高さを物語っている。

今回Huismanが受注したマストクレーンは、中国の福建省漳州市にある生産拠点Huisman Chinaで製造予定。

Huisman製 重量物用マストクレーンの主な特徴
  • 同等の設置面積を持つ従来クレーンと比較して、優れた荷重曲線を実現
  • 完全電動駆動
  • 設置に必要な基礎が小型
  • 旋回時の後部回転半径(テールスイング)が非常に小さい
  • 本体重量が軽く、低重心設計
  • ブームを垂直に格納可能
  • ワイヤレス・リモートコントロール対応
  • オペレーターの視認性を向上
  • オプションでスーパー・フライングジブ装備可能
  • 電力回生機能
  • タンデム運用が可能(1人のオペレーターで2基のクレーンを操作可能)

BigLift Shippingのマネージング・ディレクターであるJohan Boer氏は、次のように述べている。Huismanのクレーンは顧客の多様化するニーズに応じた必要な吊り上げ能力と運用上の柔軟性をもたらし、将来に向けた重要な投資である重量物運搬船「Happy S」は、BigLift Shippingの重量物運搬能力をさらに強化する。「Happy Buccaneer」向けのクレーン納入以来続く、Huismanとの良好な協力関係を継続できることを嬉しく思います。

HuismanのセールスマネージャーであるArjan Koek氏は、今回のマストクレーン2基の受注について、大連船舶海洋工程およびBigLift Shippingとの関係における重要な節目となり、かつて「Happy Buccaneer」に納入したクレーンが両社との長期的かつ成功したパートナーシップの出発点となっているとした上で、今回納入するマストクレーンは実績ある技術と革新的な機能を兼ね備えており、世界の重量物運搬市場におけるBigLift Shippingの地位をさらに強固なものにする、と述べている。

「Happy Star」の次世代姉妹船、重量物運搬船「Happy S」

新造船「Happy S」は、重量物運搬船「Happy Star」の次世代姉妹船にあたる。1,100トン吊りのHuisman製マストクレーンを2基搭載し、タンデムリフトによる最大吊り上げ能力2,200トン。船体はフィンランドおよびスウェーデンの1Aアイスクラス基準に準拠して建造され、世界中の厳しい条件下で安全かつ効率的に運航できるという。

2026年2月にBigLift Shippingと大連船舶海洋工程は重量物運搬船の新規建造契約を締結。契約では、重量物運搬船1隻の建造に加えて、2隻目の建造オプションが付いている。新造船「Happy S」は最新の規制要件と技術革新に合わせた様々な最適化と改良が施され、2028年6月に引き渡し予定。

「Happy S」の詳細情報は現段階で公表されていないため不明。参考までに、姉妹船にあたる重量物運搬船「Happy Star」の船体寸法などを紹介。

重量物運搬船「Happy Star」は長さ156m、幅29m。2014年の建造当時に搭載されていたクレーンは900トン×2基でしたが、2018年に1,100トン×2基へアップグレード。クレーンはHuisman製。タンデムリフトで最大2,200トン吊り。ジブ長さは約40m。ジブをほぼ水平に倒した状態でも430トンの吊り上げ能力がある。

関連 重量1,492トン、シップアンローダーを自船のクレーンで積み込み

船名Happy Star
総トン数18,374トン
載貨重量トン19,000トン
搭載クレーン1,100トン×2
長さ156m
幅29m
速力16ノット
建造年2014年
重量物運搬船「Happy Star」
出典:BigLift Shipping B.V.
スポンサーリンク
クレーン船(起重機船)の仕組み、ヒミツを徹底解明

重たいものを軽々と吊り上げるクレーン船(起重機船)。構造的なメカニズムの他にも多くの秘密が・・!?
クレーン船(起重機船)のヒミツを徹底解明

スポンサーリンク
一度は見たい 世界のクレーン船 吊上げ記録

世界のクレーン船は実際どれくらいの重量を吊上げているのか?
  
気になる吊上げ記録をクレーン船ランキングと共に発表。

タイトルとURLをコピーしました