ドイツ沖「Gennaker」で洋上変電所2基の設置完了
2026年10月16日、50Hertzはドイツ沖の「Gennaker Offshore Wind Farm」で、Allseasの「Pioneering Spirit」によるOSS「Zingst」とOSS「Darß」という2基の洋上プラットフォーム設置を完了したと発表。
50Hertzは「Gennaker Offshore Wind Farm」の送電網接続プロジェクト「OST-6-1」において、フィッシュラント=ダルス=ツィングシュト半島沖の沿岸海域に2基の洋上変電所「OSS Darß」および「OSS Zingst」を設置し、重要なマイルストーンを予定通り達成。

出典:50Hertz
設置作業には全長380mを超える世界最大の設置作業船「Pioneering Spirit」が動員され、洋上変電所のジャケットおよびトップサイドを設置。
50Hertzのプレスリリースに掲載されている画像から、トップサイドの設置作業は「Pioneering Spirit」に搭載された容量20,000トンのジャケットリフトシステム(JLS)を使用しておこなわれたようです。サクションバケットを採用したジャケットの設置方法は不明。JLSを使用してトップサイド設置をおこなったことは、これまでに無いので初めてだと思います。
| 部材名称 | 寸法(長さ×幅×高さ) | 重量 |
|---|---|---|
| ジャケット | 40m×28m×33m | 3,700トン |
| トップサイド | 68m×37m×21m | 5,300トン |
将来的に「Gennaker Offshore Wind Farm」の風力タービン63基で発電する電力は2基の洋上変電所に集約され、電圧を66kVから220kVへ昇圧。3系統のケーブルを通じて電力は沿岸部へと送られ、新たに建造したグネヴィッツ(Gnewitz)変電所へ送電。送電網接続ケーブルの全長は約90kmで、そのうち最大53kmがバルト海を通り、約35kmが陸上を通るルートとなっており、この送電網接続システムは927MWの電力を送電できるように設計されている。
現在の計画で、「Gennaker Offshore Wind Farm」は2028年に試運転を開始する予定。
「Pioneering Spirit」

- 旋回クレーン 5,000トン
- ジャケットリフトシステム(JLS) 20,000トン
- トップサイドリフトシステム(TLS)
48,000トン→ 60,000トンへアップグレード完了
| 船名 | Pioneering Spirit |
| 総トン数 | 403,342トン |
| 長さ | 382m |
| 幅 | 124m |
| スロット | 長さ:122m 幅:59m |
| 速力 | 14ノット |
| 宿泊設備 | 571人 |
| トップサイドリフト容量 | 60,000トン |
| ジャケットリフト容量 | 20,000トン |
| 搭載クレーン | 5,000トン |
| 船籍 | マルタ |
| 建造年 | 2014年 |
Gennaker Offshore Wind Farm

「Gennaker Offshore Wind Farm」は、ドイツのフィッシュラント=ダルス=ツィングシュト半島から北へ約15kmのバルト海でSkyborn Renewablesが開発を進めており、Siemens Gamesa製の風力タービン「SG 14-236 DD」63基と洋上変電所2基を設置する計画で総発電容量は976.5MW。2028年に運転開始の予定。
| 名称 | Gennaker Offshore Wind Farm |
| 設置位置 | ドイツ フィッシュラント=ダルス=ツィングシュト半島から北へ約15km |
| 発電容量 | 976.5MW |
| 基礎構造 | 着床式、モノパイル |
| タービンメーカー | Siemens Gamesa |
| 風力タービン | 9MW → SG 14-236 DD |
| 設置基数 | 103基 → 63基 |
| 運転開始 | 2028年 |
| 事業者 | Skyborn Renewables |
| その他 | 洋上変電所2基 |


















よく読まれている記事