宮古島陸自ヘリ墜落事故で飽和潜水による捜索 ブラックBOX回収へ

宮古島陸自ヘリ墜落事故で飽和潜水による捜索 ブラックBOX回収へ 事件・事故
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宮古島陸自ヘリ墜落事故で飽和潜水による捜索開始

 2023年4月6日に発生した沖縄県宮古島周辺で陸上自衛隊員10人が乗ったヘリコプターが消息を絶った事故で、4月13日に機体の主要部分とみられるものが周辺海域から見つかった。それまでに機体の破片などは発見されていましたが、捜索にあたっていた掃海艦「えたじま」がソナーで機体らしきものを探知し、水中カメラを使って確認したところ、機体の主要部分とみられる物体を発見。付近には搭乗者とみられる人影もあったという。

機体発見場所は水深100mの海底

 消息を絶った陸上自衛隊のヘリコプター「UH-60JA」が発見されたのは、おそよ水深100mの海底。機体主要部とともに搭乗者とみられる複数の人が確認された。行方不明者の捜索に加え、機体の主要部分が見つかったことにより、事故原因の解明が期待される一方で水深100mの海底に沈没したヘリコプターを引き揚げる作業の難易度は高く、難航するという可能性を指摘する見方もある。

陸上自衛隊の多用途ヘリコプター「UH-60JA」
出典:Wikipedia | Toshinori baba – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる

 墜落した陸上自衛隊の多用途ヘリコプター「UH-60JA」の全長はおよそ20m、重量は装備によって上下しますが約10トン。重量的には、そこまで重たいわけではありませんが、吊り上げるとなると軽量化された機体強度がどこまで耐えれるのかという点で吊り上げ方法も変化する可能性がある。

 さらに、墜落時に機体が受けた損傷がどの程度なのか、海底に着底している状態はどのような向きになっているのか。この辺りを調査して把握しなければ引き揚げの検討は出来ない。

飽和潜水による捜索活動

 現場海域で捜索活動を行う海上自衛隊の潜水艦救難艦「ちはや」には大型の再圧室に加え、海底との作業場所を往復するベルと呼ばれる人員輸送カプセルが搭載されており、飽和潜水を行うことが出来る。

飽和潜水とは?

 飽和潜水とは、大深度での潜水を実現するための技術で、100m以上の深度でも安全に長時間の潜水活動が可能。

 同じ圧力下で人体に溶け込むガスの量は一定であることから、再圧室などで潜水深度と同等の高圧環境下に滞在し、それ以上人体にガスが溶け込めない飽和状態になった上で、ベルなどを使用して圧力環境を維持したまま潜水深度へ移動し潜水作業を行う。

 高圧環境下から大気圧環境へ出る時に、体内に溶け込んだ窒素ガスなどが過飽和状態になり気泡として体の中に現れる現象を減圧症といい、大深度に潜水するとき最も大きな脅威となる。

 4月14日から飽和潜水による捜索が行われる予定でしたが、機材不良のため中止となったそうです。潜水士を乗せたベルは海底へ向けて途中まで降下したが引き返したという。4月15日以降に改めて実施する予定。

 高度な訓練を受けた潜水士による捜索とはいえ、水深100mという海底での作業は死と隣り合わせの危険な作業であることは間違いない。可能な限りROVなど機械による捜索を行い、人的リスクを極力抑える方法を選択するべきかも。

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事故原因解明に向けたブラックボックスの回収

 行方不明者の捜索が第一ですが、機体の主要部分が発見されたことで事故原因の解明に向けたエンジンとブラックボックスの回収に注目が集まっている。

 エンジンの回収は墜落前に停止していたかどうかの解明につながり、ブラックボックスの回収によって事故当時の状況が再現され原因解明の大きな手掛かりとなる。ブラックボックスは、フライトデータレコーダーとボイスレコーダーで構成されている。

 墜落したヘリコプターは消息を絶つ2分前まで周辺にある空港の管制と無線で複数回交信しており、事故直前に突発的な異変が起きたと見られていますが、その辺の状況が明らかになることで事故原因の解明に向けて大きく進展する可能性がある。

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