4,000トン吊りクレーン船「长胜5000」完成・引き渡し
2023年4月26日、江蘇省南通市にある振華重工で长飞宝胜海洋工程有限公司向けに建造されていた4,000トン吊りクレーン船「长胜5000」(CHANG SHENG 5000)の完成・引き渡しが行われました。
全長182mの船体には固定吊り最大4,000トン、旋回3,000トンのクレーンが搭載され、15MW以上の洋上風力発電設備のモノパイルやジャケットの設置、海洋構造物の吊り上げ・据付工事に使用される予定。もともと推進設備が無いクレーン船でしたが、DP-1の自動船位保持装置が搭載されているようです。
船名 | 长胜5000 (CHANG SHENG 5000) |
クレーン能力 | 4,000トン(固定) 3,000トン(旋回) 1,000トン(補助フック) |
長さ | 182m |
幅 | 49m |
深さ | 15m |
DPS | DP-1 |
「长胜5000」建造タイムライン
- 2022年3月着工、鉄鋼切断式
- 2022年8月起工
- 2023年1月進水
- 2023年4月完成・引き渡し
同型船「秦航工5000」
今回完成したクレーン船「长胜5000」と同型の「秦航工5000」。船体のカラーリングが異なりますが、船体寸法は全く一緒で搭載されているクレーンの仕様も同じ。
そして、2隻とも船名には5000という数字が入っているのにクレーンの最大吊り上げ能力は4,000トン。かなり違和感がありますが、恐らく ”4” という数字の縁起が悪いとされているため船名に入れたくないんだと思われる。中国語の ”死” と数字の ”四” の発音が同じという理由から中国では縁起が悪いとされ、”4” は中国人が最も嫌う数字だそうです。”4” を嫌う理由は日本と同じですが、もっと違う船名を考えようとは思わなかったんでしょうか。
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