SEP船「巨杰1600」とクレーン船「巨杰4000」完成情報
タイムリーな情報ではありませんが、SEP船「巨杰1600」とクレーン船「巨杰4000」の2隻はそれぞれ2024年1月と3月に完成していたようです。
建造情報も更新していますので、良かったらチェックしてみて下さい。現在、把握しているクレーン船、SEP起重機船を網羅した一覧表を作成しています。いつ公開できるか分かりませんが近日中にはできる見込み・・。お楽しみに!
1,600トン吊りSEP起重機船「巨杰1600」
出典:巨杰科技发展集团股份有限公司
SEP起重機船「巨杰1600」(JU JIE 1600)の船体寸法は長さ123.95m、幅48m、深さ9.5m、レグ長さ120m、最大作業水深70m。1,600トン吊りのメインクレーンと250トン吊りの補助クレーンを搭載し、揚程は甲板上150m。20MWの洋上風力タービン設置が可能。
船尾に2,400kwのアジマススラスター3基と船首に2,000kwのサイドスラスター2基を搭載し、自航式で設計速力は8ノット。動力となる発電機は、出力2,340kwのメイン発電機6台を備え、その他に800kwの停泊用発電機1台、400kwの非常用発電機1台を積んでいる。
船名 | 巨杰1600 (JU JIE 1600) |
総トン数 | 17,909トン |
クレーン能力 | メインクレーン:1600トン 補助クレーン:250トン |
揚程 | 甲板上 150m |
長さ | 123.95m |
幅 | 48m |
深さ | 9.5m |
レグ長さ | 120m |
最大作業水深 | 70m |
プロペラ | 2,400kwアジマススラスター×3 2,000kwサイドスラスター×2 |
設計速力 | 8ノット |
DPS | DP-2 |
宿泊設備 | 118人 |
建造年 | 2024年1月 |
- 2022年5月建造開始
- 2023年4月進水
- 2024年1月完成・引き渡し
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クレーン船「巨杰4000」
出典:巨杰科技发展集团股份有限公司
4,000トン吊りクレーン船「巨杰4000」(JU JIE 4000)の船体寸法は長さ176.9m、幅43.8m、深さ14.2m。自航式で速力は8ノット、DP-1の自動船位保持装置を搭載。
メインクレーンの吊り上げ能力は、船尾固定で最大4,000トン、旋回2,800トン、ジブ先端の補助フックは900トン。甲板上からの揚程は、メインフックで113m、補助フックで135m。
メインフックは2基のフックブロックで構成されており、左右対称というのが一般的ですが「巨杰4000」のフックブロック容量は2,800トンと2,500トンで左右非対称という少しユニークな仕様。恐らくモノパイルなど長尺物を建て起こす際、最終的にフック1基で揚重する状態になることから、取り扱える重量を少しでも大きくするための工夫だと思われます。1フックでの最大重量2,800トンが旋回できる最大重量と同一なのも納得。
船名 | 巨杰4000 (JU JIE 4000) |
総トン数 | 38,178トン |
クレーン能力 | 固定:4,000トン 旋回:2,800トン 補助フック:900トン |
揚程 | メインフック:甲板上 113m 補助フック:甲板上 135m |
長さ | 176.9m |
幅 | 43.8m |
深さ | 14.2m |
速力 | 8ノット |
DPS | DP-1 |
建造年 | 2024年3月 |
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