自航式5,000トン吊りクレーン船「中天39」引き渡し

自航式5,000トン吊りクレーン船「中天39」引き渡し 起重機船、クレーン船
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自航式5,000トン吊りクレーン船「中天39」引き渡し

2024年4月18日、上海振華重工(ZPMC)が立洋海工向けに建造した自航式5,000トン吊りクレーン船「中天39」(Zhong Tian 39)が完成し、引き渡しがおこなわれました。

クレーン船「中天39」の船体寸法は長さ215m、幅51.8m、深さ19m、最大喫水14m。船尾側の固定吊りで最大5,000トン、旋回で3,500吊りのクレーンを搭載し、自航式で設計速力は9ノット。3,000kWのアジマススラスター×3基、3,000kWのトンネルスラスター×3基が備えられ、DP1の自動船位保持装置を搭載。

完成後は、主に洋上風力建設プロジェクトでの作業が想定されています。なかでもモノパイルやジャケットなど15MW以上の風力タービン基礎や洋上変電所の設置が期待されているそうです。他にも石油プラットフォームの設置や橋梁建設工事などの大型構造物の設置工事に加え、大型船の引き揚げなどのサルベージ作業でも運用が想定されており幅広い活躍が期待されているという。

完成が間近に迫った時期に仕様を変更

少し前にメインクレーン吊り上げ試験完了時の記事でも取り上げましたが、クレーン船「中天39」を建造するZPMCは完成が間近に迫った段階でユーザーからの仕様変更要求に対応しています。仕様変更の内容は、5,000トンの吊り上げ能力を発揮する船尾固定吊りの状態で作業半径を40mから45mへ増加させるというもの。

結構無理な要求のように思えますが、何とかクリアして引き渡しに至ったようです。当初の引き渡し予定は2024年2月だったので納期は2ヵ月遅れ。

クレーン船「中天39」は韓国企業が長期傭船予定

韓国のKOCECOは、中国の江蘇中天科技股份有限公司と洋上風力向け設置船5隻の傭船に関する覚書(MOU)を締結しています。その5隻というのは、600トン吊りSEP船「中天7」「中天8」、1,600トン吊りSEP船「中天31」、1,600トン吊りクレーン船「中天9」、5,000トン吊りクレーン船「中天39」。

5,000トン吊りクレーン船「中天39」も長期傭船予定に含まれていますが、いつから傭船開始になるのか不明。

洋上風力向けの設置船に関して、中国船を他国へ長期傭船に出すという動きが他にも最近見られますが、中国国内の設置船需要に供給が追い付いてきたということを意味しているのかもしれません。

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自航式5,000トン吊りクレーン船「中天39」の概要

船名中天39
総トン数70,339トン
クレーン能力固定:5,000トン
旋回:3,500トン
揚程甲板上120m
長さ215m
51.8m
深さ19m
甲板スペース4,000m2
甲板強度15トン/m2
設計速力9ノット
DPSDP1
建造年2024年4月
 自航式5,000トン吊りクレーン船「中天39」
出典:龙船风电网

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