X1 Windの浮体式洋上風力「X90」DNVが実現可能性を評価
NextFloat X90 Floating Platform Gets DNV Statement of Feasibility
(NextFloat X90 フローティング プラットフォームが DNV の実現可能性に関する声明を取得)
https://www.x1wind.com/news/nextfloat-x90-floating-platform-gets-dnv-statement-of-feasability/
2023年8月初旬、X1 Windをはじめ再生可能エネルギーに関連する企業や大学などで構成される NextFloat Project によって開発中の浮体式洋上風力プラットフォーム「X90」が、船級協会のDNV(本部:ノルウェー オスロ)から”Statement of Feasibility”(実現可能性に関する声明)を取得。
NextFloat Project は、次世代浮体式風力技術の展開を加速することを目的として2022年11月にパリで始動。フランスの地中海側にあるMistralテストサイトに6MWのプロトタイプ設置とヨーロッパで開発中の浮体式風力発電所で設置に向けた準備として20MW以上という商用規模へのスケールアップを並行して進めている。
浮体式洋上風力プラットフォームの開発は「X30」→「X90」→「X140」という段階を踏んで開発されていて、すでに「X30」はアフリカ大陸西側にあるカナリア諸島のグラン・カナリア島から約2km沖合に設置されている。現在は、「X90」と呼ばれるハブ高さ90m、6MWの風力タービンを搭載予定の浮体式洋上風力プラットフォームについて設計・認証作業がおこなわれており、2025年にフランスの地中海側にあるMistralテストサイトに設置が予定されている。
- 2023年設計
- 2023年~
2024年建造・組み立て - 2025年設置
フランスの地中海側にあるMistralテストサイトに設置予定
船級協会などの第3者機関による認証取得で投資を促進
設計段階からこのような認証を第3者機関から取得する背景として、新技術やこれから実証する技術の開発には大きな財政支援が必要という点が挙げられる。開発対象が未知の技術である場合、投資家はリスクを感じ投資を躊躇する可能性があり、資金不足から開発が遅れるという結果につながる恐れがあります。船級協会などの第3者機関から認証を取得することで、プロトタイプの設計段階から市場参入へ向けて早期投資を促進する効果があるという。
日本の船級協会では、日本海事協会(ClassNK)が世界的に知られており同様の認証・第三者検証サービスをおこなっています。認証業務は、専門的な知識に加えて実施機関の信頼と実績の上に成立しており、最先端技術を評価することはとても大変な業務と言える。認証機関という側面から再生可能エネルギー産業をサポートする存在。
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