「Dogger Bank B」洋上変電所設置
イングランド沖合の北海に建設している洋上風力発電所「Dogger Bank B」で洋上変電所の設置作業完了が発表されました。
2024年4月17日に発表された「Dogger Bank B」の洋上変電所設置は、1年前の2023年4月に設置された「Dogger Bank A」の洋上変電所に続き、「Dogger Bank Wind Farm」では2基目となる。
洋上変電所トップサイドの設置をおこなったのは14,000トン吊りクレーン船「SAIPEM 7000」。
トップサイドの形状は長さ75m、幅45m、高さ39m、重量9,100トン。水深は約28m。
トップサイドを支えるジャケットは、2023年に14,200トン吊りクレーン船「Thialf」で設置がおこなわれました。
「Dogger Bank Wind Farm」のOSSトップサイド3基はタイで製作
「Dogger Bank Wind Farm」に設置する洋上変電所3基のトップサイド製作は、すべてAibelによるもの。最終的な組立を除くほとんどはタイにあるAibelのヤードで製作。
「Dogger Bank B」に設置したトップサイドは、タイにあるAibelのヤードから重量物運搬船「BigLift Baffin」に搭載してノルウェーのハウゲスン(Haugesund)へ運搬。ノルウェーのAibelヤードでは、日立エナジーのHDVC(High Voltage Direct Current)と呼ばれる高圧直流送電技術を含む最終的な組み立てを実施。HDVC技術の他に、陸上から遠隔で運用をおこなう初の無人洋上変電所という特長がある。
3基目の「Dogger Bank C」洋上変電所トップサイドはタイを出港
2024年3月31日、Aibel Thailandは「Dogger Bank C」に設置する洋上変電所トップサイドが重量物運搬船「BIGLIFT BARENTSZ」に搭載され、タイを出港したことを発表。
重量物運搬船「BIGLIFT BARENTSZ」は順調に航行を続けており、目的地であるノルウェーのハウゲスンへは5月20日に到着する予定。AISで航跡を確認すると、スエズ運河を通らない喜望峰まわりのルートで航行していました。
出典:MarineTraffic
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