DEMEがBarge Masterと提携したフィーダーバージの解決策

洋上風力発電
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DEMEとBarge Masterが提携を発表

 2022年5月4日、ベルギーのDEMEグループであるDEMEオフショアUSは、アメリカの洋上風力市場向けにジョーンズ法に準拠したフィーダーバージソリューションモーション補償技術を開発するために、オランダのBarge Masterと長期的なパートナーシップを発表。

 分かりにくい用語が出来てきたので説明。

フィーダーバージソリューションとは?

 フィーダーバージソリューションとは?英語だと ”Feeder Barge Solution” 。

 ”Feeder” は、供給とか(川の)支流を意味する単語。ここでは、主要港から地方港への2次輸送という意味。具体的に言うと、国内や国外で製造された風車資材を置いておく最寄りの港から風車を建造する場所までの輸送を意味している。 ”Barge” は、はしけ・台船。”Solution” は、解決策という意味。

 なので”Feeder Barge Solution” とは、最寄港から風車建造場所へ資材を供給する台船の解決策という意味。

 なぜ、港から風車建造場所まで資材を運ぶことにそこまでこだわるのか?

 アメリカにはジョーンズ法という法律があり、国内輸送(内航)に厳しい制限があるため。

ジョーンズ法とは?

ジョーンズ法(Jones Act)とは米国内の地点間の物品の輸送を行う船舶は米国船籍で、

  1. 米国人配乗
  2. 米国人所有
  3. 米国建造

でなければならない、という法律

 現在、アメリカ船籍・アメリカ建造の大型洋上風車を建造できる起重機船がいない。そのため、最寄港で風車建造を行う起重機船の甲板へ風車部材を積み込んで建造場所へ運ぶことが出来ない事が障害になっている。

Vineyard Wind 1 project

Vineyard Wind 1 project

 2021年、DEME Offshore USは、マサチューセッツ州沖に位置するアメリカ初となる商用洋上風力発電所 Vineyard Wind 1プロジェクトの洋上風力タービンの輸送および設置を契約。

Vineyard Wind 1 project
  • アメリカ初の商業ベースでの大規模洋上風力発電所
  • 2023年に電力供給を開始する予定
  • 発電容量は13MW×62基=806MW
  • 風車はGEの Haliade-X
  • 設置位置はマサチューセッツ州東端のケープコッドの南に位置するマーサズ・ヴィンヤード島沖15マイル

Motion compensated platform

 風車建造場所にいるSEP起重機船へ風車部材を運搬する台船に搭載される ”Motion compensated platform”は、「BM-T700」と呼ばれるもの。

Motion compensated platformとは?

 ”Motion”は、動作・動きという意味。

 ”compensated”は、補償されたという意味。補償というと損害に対する償いという意味の他に、影響を受けたくない物の影響を消す事という意味もある。ここでは、後者の意味が該当。

 ”platform”は、プラットフォーム。ここでは機器を動作させるのに必要な基盤となる装置という意味。

 合わせると、波浪による船体動揺を抑制する装置ということになります。

 「Barge Master」が動画をYouTubeにアップロードしています。

 最初に、2018年にアップされた動画。動画の最初の方は、「BM-T700」にクローラークレーンや重機を搭載して作業する様子もあります。

 次に、2022年4月にアップされた動画。台船に設備を搭載して風車部材を運ぶアニメーションが出てきます。

 

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