大西洋で「Felicity Ace」の火災発生
2022年2月16日、北大西洋を航行中の自動車運搬船「Felicity Ace」で火災が発生。
火災発生時、船には22名が乗船していたが、救命艇を使用して自船から離脱、付近にいたタンカー船に救助され、ポルトガル軍のヘリによってアゾレス諸島のホテルに搬送されている。全員無事。
「Felicity Ace」は2022年2月10日にドイツのエムデンを出港し、アメリカの東海岸にあるロードアイランド州デイビスビルに向かっていた。積載していた自動車は3,965台。
被害額は少なくとも300億円
自動車運搬船「Felicity Ace」に積まれていた自動車の台数は3,965台。
その自動車の車種を聞いてビックリ!
積まれていたのはドイツのフォルクスワーゲングループの車種。ポルシェ約1,100台、ベントレー189台のほかアウディ、ランボルギーニなど高級車が積まれていたようです。
その被害額は少なくとも300億円。ウィキペディアにも引用されている記事には、推定販売価格が最大50億ユーロ、日本円で6,500億円(1ユーロ=130円換算)になるという試算もあるようです。
数年前に格闘家の朝倉未来さんが購入した白いベントレーは3,000万円らしいので、300億円という額は間違ってないと思いますが、後者は少し盛り過ぎな気がします。
事故の動画
火災が起きた「Felicity Ace」からタンカー船「Resilient Warrior」に避難後、ポルトガル軍のヘリコプターに救助される様子
今後の動向
まだ火災が鎮火したという記事は無い。
火災が起きた自動車運搬船「Felicity Ace」から乗組員全員の避難は完了。なので船は無人で漂流中。
漂流している船の動向は、ポルトガル軍によって監視されており、現時点では油の流出も無し。
今後の課題は火災の鎮火と漂流している船の制御。
この課題を運航会社である株式会社商船三井(Mitsui O.S.K. Lines、略称 MOL)が依頼したのはオランダBoskalis傘下のSmit Salvage。
Smit Salvageはモーリシャス沖で座礁した「MV Wakashio」の船首部分を海没処分する時にも活躍してます。その時も商船三井が当該船を運航してました。
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