フランスの浮体式洋上風力EFGLで最初の風力タービン組立完了


2025年6月10日、Ocean Windsはフランスの地中海側に建設を進めている浮体式洋上風力発電プロジェクト「Les Éoliennes Flottantes du Golfe de Lion」(EFGL)で最初の風力タービン組み立て作業が完了したことを発表しました。
幅80m、高さ22m、重量2,000トンという浮体基礎の上に組み立てられたのは、Vestas製の10MW風力タービン「V164-10.0 MW」。Ocean Windsは、6月6日の発表で風力タービンの組み立てを開始し、タワーおよびナセルの設置まで作業が進んでいることを明らかにしていました。
フランスのフォス=シュル=メール(Fos-sur-Mer)にあるEiffage Metalのヤードで建造・進水した浮体基礎は、ポール=ラ=ヌーヴェル(Port-la Nouvelle)へ曳航され、そこで浮体上に風力タービンを組み立てる作業がおこなわれています。
EFGLでは、10MW風力タービン「V164-10.0 MW」を搭載した浮体式風力タービンを3基設置する計画。1基目の風力タービン組み立て完了に続いて、今後数週間で残りの風力タービン2基も順次組み立てがおこなわれ、ル・バルカレス沖16kmの設置場所へ曳航・設置する作業が進められる予定。



浮体式洋上風力発電プロジェクトEFGLの概要
- 設置位置:フランス ル・バルカレス沖16kmの地中海
- 発電容量:30MW
- 風力タービン:Vestas V164-10.0 MW、3基
- 風車基礎:浮体式、半潜水型(WindFloat)
- 風車形状:ローター直径 164m、ブレード長さ 80m、ハブ高さ 104m、全高 186m
- 運転開始予定:2025年
浮体式洋上風力発電プロジェクトEFGLは、フランスのル・バルカレスから約16km沖合に出力10MWの浮体式風力タービン3基を設置するパイロットプロジェクト。
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