FLOWRAがDNVと浮体式洋上風力の技術開発協力に関する覚書締結

FLOWRAがDNVと浮体式洋上風力の技術開発協力に関する覚書締結 洋上風力発電
スポンサーリンク

FLOWRAがDNVと浮体式洋上風力の技術開発協力に関する覚書締結

出典:DNV

2025年6月3日、浮体式洋上風力技術研究組合「FLOWRA」(Floating Offshore Wind Technology Research Association)とDNVは、浮体式洋上風力発電分野の技術開発協力に関する覚書を締結したと発表。

FLOWRAは技術研究組合として、海外の組織と協力して浮体式洋上風力発電の共通基盤技術を研究開発し、コストとリスクの低減を図っており、DNVとの覚書締結により浮体式洋上風力開発分野における協力の可能性を探るとしている。

プレスリリースには両代表者のコメントが掲載されています。FLOWRAの寺崎正勝 理事長は、世界最古の船級協会であり風力分野においても業界をリードする認証機関DNVとの連携を非常に意義深く喜ばしく思うとした上で、DNVの優れた技術評価やリスクマネジメントのノウハウとFLOWRAの取り組みが融合することで、浮体式洋上風力システム全体の最適化が進むとともに、技術基盤の確立を促進し、結果的に開発リスクやコストの低減が実現できることを期待していると述べている。

DNVエネルギー・システム部門CEOのディトレフ・エンゲル氏は、日本のエネルギー事情において浮体式洋上風力発電は重要な役割を果たす態勢が整っているとし、野心的な再生可能エネルギー目標を掲げている日本は洋上風力セクターの拡大に注力、潜在的に進行中のプロジェクトが多くあり、日本の深い海域は浮体式洋上風力技術にとって理想的だと述べている。さらに、DNVとFLOWRAとが日本における浮体式洋上風力発電の成長を加速させる技術を推進するために協力することを大変嬉しく思っているとコメント。

「FLOWRA」現在、21社が参画

2024年3月に設立し、活動開始を発表した浮体式洋上風力技術研究組合「FLOWRA」は、Jパワーなど14社が共同で発足。参画企業は増えて、現在では21社が参画している。

浮体式洋上風力技術研究組合「FLOWRA」の参画企業

発足時の参画企業(14社)

  • 電源開発株式会社(Jパワー)
  • NTTアノードエナジー株式会社
  • 関西電力株式会社
  • 九電みらいエナジー株式会社
  • コスモエコパワー株式会社
  • 株式会社JERA
  • 中部電力株式会社
  • 東京瓦斯株式会社
  • 東京電力リニューアブルパワー株式会社
  • 東北電力株式会社
  • 北陸電力株式会社
  • 丸紅洋上風力開発株式会社
  • 三菱商事洋上風力株式会社
  • 株式会社ユーラスエナジーホールディングス

発足以降に参画した企業(2025年6月時点、7社)

  • 株式会社INPEX
  • ENEOSリニューアブル・エナジー株式会社
  • 大阪ガス株式会社
  • 四国電力株式会社
  • 中国電力株式会社
  • 東邦ガス株式会社
  • 北海道電力株式会社

海外の団体・機関と連携し国際標準化に取り組む

浮体式洋上風力技術研究組合「FLOWRA」は、浮体式洋上風力の浮体システムや大水深における係留・アンカーの技術開発、遠洋における風況観測手法等の開発といった浮体式洋上風力の共通基盤となるテーマを対象に継続して共同研究・技術開発をおこなうことを事業内容として挙げている。

また、技術開発を促進する海外連携や国際標準化にも取り組むとしており、英国の研究機関ORE CatapultやWFO(World Forum Offshore Wind:世界洋上風力フォーラム)、デンマーク産業連盟のエネルギー部⾨であるDI Energyといった海外の団体・機関との連携を発表しています。

「FLOWRA」が発表している連携および技術開発協業に関する発表
  • 2025年3月7日 英国 ORE Catapultとの浮体式洋上風力技術開発協業検討の覚書締結
  • 2025年3月31日 WFO とFLOWRA が新たな連携を発表
  • 2025年4月23日 FLOWRAとDI Energyが連携を発表
  • 2025年6月3日 FLOWRAとDNVとが協力覚書を締結
  • 2025年6月3日 FLOWRAとイノベーション・ノルウェーが連携を発表
スポンサーリンク
興味深い海の世界

あらゆるものが巨大な海の世界。
なかでもインパクトの強い画像を中心に海の世界を紹介。

スポンサーリンク
世界のサルベージ オペレーション

来島海峡で水深60mの海底に沈んだ全長約170mの「白虎」引き揚げをはじめ、日本国内でも多くのサルベージオペレーションがおこなわれています。
世界各地で実施されている困難なサルベージの数々を紹介。

Crane1000をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

タイトルとURLをコピーしました