不動テトラの400トン吊り起重機船「FT400」完工式
2025年3月27日、不動テトラは香川県にあるSKK多度津工場で400トン吊り浚渫船兼起重機船「FT400」の完工式と、船舶の航行と施工の安全を祈願する神事を執りおこなったことを発表しました。
今後は管理計器や通信機器等の設置をおこない、2025年6月に初弾工事で稼働を開始する予定。
「FT400」の船体寸法は長さ68.5m、幅25m、深さ4.5m。クレーンの最大吊り上げ能力は400トン。4基の電動スラスターを装備しており、DPS-CLASS1のDPS(自動船位保持装置)によりアンカーレスでの作業が可能ですが、船体自体は非自航式のため船尾側に総トン数19トンの押船をセットして航行する押船式。
DPSの他にも省人化や生産性向上を目的として、ICT施工支援・AI航行支援システムを有し、ハイブリッド蓄電システム・陸電供給システム・電動スラスター搭載により、環境性能を向上。さらに、女性専用室や災害時避難所としての機能を発する船倉設備を整備し、ウェルビーイングやユニバーサルデザインにも考慮した設計となっているという。
- DPS(Dynamic Positioning System):アンカーレスでの作業や自動船位保持・移動が可能
- AI航行支援システム:海上衝突防止および監視業務低減により安全性の向上と省人化
- 無線ウィンチ:省人化・安全性の向上
- ハイブリッド蓄電システム・陸上電力供給システム:発電機の少量化、夜間および作業休止時の発電機稼働時間を削減、CO2発生量削減
- 電動スラスター:蓄電システムと併せて余剰電力を有効活用し、CO2発生をゼロに
- 女性専用室:女性職員や女性船員の乗船に配慮
- 避難所設備:船倉の一部(約100m2)を災害時の避難所に即時変更可能
「災害対応」と「カーボンニュートラルの実現」
兵庫県相生市にある富士海事工業で浚渫船兼起重機船「FT400」の起工式がおこなわれたのは2024年8月。同年11月に船体の進水式がおこなわれ、その時点で完成予定は2025年3月。管理計器や通信機器等の設置がまだのようですが、順調に建造は進んだようです。
不動テトラは新造船の建造について、国土交通省で検討された「港湾・空港工事の持続可能性を確保するための作業船のあり方」において示された「災害対応」と「カーボンニュートラルの実現」の視点から自社船である300トン吊り起重機船「2001 テトラ号」に代わる浚渫兼起重機船として建造を実施すると述べています。
浚渫船兼起重機船「FT400」の概要

出典:Fudo Tetra Corporation
船名 | FT400 |
クレーン能力 | 400トン |
長さ | 68.5m |
幅 | 25m |
深さ | 4.5m |
スパッド | □1,300mm×28.5m、2本 |
DPS | DPS-CLASS 1 |
蓄電システム | 蓄電容量 450kWh |
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