Huismanが新造OSCV向けの400トン吊りナックルブームクレーン受注

2026年10月29日、Huismanは中国の福建省馬尾造船(Fujian Mawei Shipbuilding)で建造しているSiem Industries向け洋上海底建設船(Offshore Subsea Construction Vessel)2隻に搭載するナックルブームクレーンを受注したと発表。
受注内容は、デッキ下ウインチを備えた400トン吊りのナックルブームクレーン2基と深海作業に対応した50トン吊りのナックルブームクレーン2基。
過酷な洋上作業向けに設計されているHuisman製のナックルブームクレーンは、堅牢な構造、高い吊り上げ能力、そして高度なハンドリング性能を兼ね備えており、これらの機能によって洋上での吊り上げ作業を効率的かつ高い信頼性でサポートするとともに、海底および洋上建設における幅広い活動に求められる汎用性を提供するという。
HuismanのCEOであるDavid Roodenburg氏はこのたびの受注について、SiemグループとHuismanは数十年にわたり強固なビジネス関係を築いてた実績があり、Siemグループから寄せられる変わらぬ信頼に深く感謝するとした上で、Siem Shippingの事業運営と将来の目標を支えるクレーンの提供を楽しみにしている、と述べています。
ナックルブームクレーンは、中国の福建省漳州市にある生産拠点Huisman Chinaで製造予定。
- シングルフォール(1本掛け)構成で最大400トンの吊り上げ能力
- Huisman独自の「2次制御駆動システム」を用いた、全負荷対応の能動的動揺補正(active heave compensation:波浪による上下動を補正)機能
- 最大3,000mの深海作業能力
- 大型の荷物を高い位置まで吊り上げるための「ハイリフトモード」
- 船舶電力系統への電力変動を低減、電力系統ソリューションとの連携、エコモード運転
- Huismanの第5世代モーションコントローラーによる高精度な制御
- 「負荷ピークシェービングモード」および「リフトオフ・ブーストモード」により、作業可能な気象条件範囲を拡大
- LiDARを活用したアクティブ衝突回避システム
Sirius Design & Integrationによる船体設計

福建省馬尾造船で建造しているSiem Industries向け洋上海底建設船2隻の船体設計は、ノルウェーのSirius Design & Integrationが手掛けている。
2026年8月25日にSirius Design & Integrationは、福建省馬尾造船とCSV(Construction Support Vessel)2隻の設計契約締結を発表。契約には2隻の確定発注に加えて、さらに2隻の追加オプションも含まれている。このプレスリリース発表時点では、発注者である船主(Siem Industries)の名称は非公開となっていた。
船体設計はSirius Design & IntegrationのCSV設計プラットフォームをベースとしており、過酷な環境下での作業に対応できるよう、運用上の柔軟性、エネルギー効率、そして将来を見据えたソリューションを重視して設計。Sirius Design & Integrationは、コンセプト設計および基本設計一式を担当。
船体寸法は全長144.7m、幅27m。大型洋上クレーン2基と、ROV(remotely operated vehicle:遠隔操作無人探査機)を運用するためのLARS(Launch and Recovery System:発進回収システム)2基が装備されるほか、ケーブル用カルーセルやVLS(Vertical Lay System:垂直敷設システム)、その他特定の任務に必要な機器を搭載できる設計となっている。市場をリードする性能を備えており、エネルギー分野における幅広い作業に適しているという。
2隻の建造スケジュールは、2029年および2030年に引き渡し予定となっている。



















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