現代重工とPalantirがUSV(無人水上艇)開発に向けてMOU締結
2024年4月15日、韓国最大の造船企業である現代重工業は防衛AIなどを開発するアメリカのPalantir TechnologiesとUSV(Unmanned Surface Vehicle:無人水上艇)開発に向けたMOU(覚書)を締結したと発表。
プレスリリースによると、現代重工業の船舶自律運航専門会社であるアビカスの自律運航ソフトウェアとPalantirのMission Autonomy(AIベースの自律化システム)を融合し、高性能なUSV船体開発を目指すという。2026年までにグローバル市場を先導する偵察用USVを開発し、以後は戦闘用USVに開発を拡大する計画。
USVは既存の有人艦艇に代わって危険区域内の監視偵察、機雷探索・除去など各種任務を遂行する必須戦力として注目されており、最近では実戦配置され非対称戦力として活躍しているという。従来開発されたUSVは、高波など厳しい条件下での運用が難しく、有人艇の任務遂行能力に及ばず限界がありましたが、両社は蓄積した自律運航技術とAIシステムを組み合わせて差別化されたモデルを開発する。
現代重工業はAndurilとも提携
2024年4月13日、PalantirとSpaceXに関連する投資家や創業者とともに設立されたAnduril Industriesは、現代重工業と自律型海洋システムの設計および大量生産における戦略的パートナーシップに合意したと発表。
現代重工業の世界をリードする造船能力とソフトウェア デファインドを構想し開発するAndurilの実証済み技術を組み合わせることにより、米国、韓国、およびその同盟国を支援する低コストで大量生産可能な自律型海洋システムを追求するという。
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