世界初の起き上がる浮体式洋上風力、Aikido Oneプロジェクト
2024年4月16日、Aikido Technologiesはルイジアナ州に拠点を置くエネルギーサービス会社Chet Morrison Contractorsと100kWの浮体式洋上風力プラットフォームの製造契約を締結したと発表。
製造するのはAikido Technologiesが開発している ”Upending”(起き上がる)という特殊な構造の浮体基礎による浮体式洋上風力タービン。出力100kWからも分かるようにフルスケールという訳ではなく、1:4スケールのプロトタイプ。Aikido One projectとして、2024年の第2四半期から第3四半期にルイジアナ州ハーベイにあるMorrisonの自社施設でプラットフォームを製造し、その後テストプログラムを開始する予定。
Aikido TechnologiesのCEO Sam Kanner氏は、Aikido Oneの試作機が2つの理由からアメリカ洋上風力発電産業にとって変革プロジェクトになると述べています。1つ目の理由は、これまでにアメリカで建設された最大の浮体式洋上風力プラットフォームという点。 2つ目に、世界初の起き上がる(Upending)半潜水式プラットフォームであるという点。
限られた港湾スペース、連続生産というアメリカだけでなく世界中の浮体式洋上風力産業が直面している課題を解決する手段として、Aikido Technologiesのコンセプトを現実的な条件で証明すると述べています。
今後の開発スケジュール
今回の100kWプロトタイプ製造契約締結の発表内容では、以降の開発スケジュールについて述べられていませんが、2023年の発表では、2024年末までに2MWのパイロットプロジェクトを立ち上げ、2026年または2027年に10MWまたは15MWの風力タービン設置をおこなう実証プロジェクトを目指すという計画でした。
- 2024年4月100kWの浮体式洋上風力プラットフォームの製造契約締結
- 2024年
第2~3四半期100kWの浮体式洋上風力プラットフォーム製造ルイジアナ州ハーベイにあるMorrisonの自社施設
- 2024年末2MWのパイロットプロジェクト立ち上げ
- 2026年
又は2027年10MWまたは15MW風力タービン設置の実証プロジェクト
よく読まれている記事