東京港国際コンテナターミナルで今年度分のジャケット4基据付完了

東京港国際コンテナターミナルで今年度分のジャケット4基据付完了 国内ニュース
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東京港国際コンテナターミナルで今年度分のジャケット4基据付完了

1,600トン吊り起重機船「神翔-1600」による4基目のジャケット据付
出典:X | 東京港湾事務所(@mlit_tokyo_port

2025年7月11日、国土交通省関東地方整備局 東京港湾事務所は東京港中央防波堤外側地区において進めているY3コンテナターミナルの整備で4基目のジャケット据付をおこない、2025年度分のジャケット据付が完了したことを発表しました。

水深-16m、延長400mの耐震強化岸壁を有するY3コンテナターミナルの整備は、ジャケット式桟橋で築造され、合計25基のジャケットを設置する計画。ジャケットの大きさは高さ15m、長さ48m、幅15m、重量333トン。

ジャケットの据付作業をおこなったのは、寄神建設株式会社(本社:兵庫県神戸市)が所有する「神翔-1600」。ジャケット施工場所は、羽田空港B滑走路の延長進入表面(航空機が安全に離着陸するため、障害物がない状態にしておく空間)下となっており、ジャケット据付時の画像からも必要以上にクレーンのジブを倒した状態で施工をおこなっていることが確認できます。

2025年度に据付がおこなわれたジャケット4基は、2020年3月に供用を開始したY2コンテナターミナルと隣接する延長64mの範囲。工事の入札は2024年3月にジャケット4基分、2025年3月にジャケット6基分と4基分がおこなわれており、延長400mのY3コンテナターミナルに設置するジャケット25基のうち14基の工事に関して入札が完了している。上部工(プレキャストPC床版)については「令和7年度 東京港中央防波堤外側地区岸壁(-16m)(耐震)上部等工事」として4基分が公告されており、2025年9月4日に入札(開札)がおこなわれる予定。

1,600トン吊り起重機船「神翔-1600」による1基目のジャケット据付(2025年6月27日施工)
出典:X | 東京港湾事務所(@mlit_tokyo_port

1,600トン吊り起重機船「神翔-1600」

1,600トン吊り起重機船「神翔-1600」
出典:YORIGAMI MARITIME CONSTRUCTION CO., LTD.
船名神翔-1600
クレーン能力1,600トン
長さ95m
45m
深さ7m
建造年1993年

東京港湾事務所の新キャラクター「ジャケットちゃん」

2025年5月26日、東京港湾事務所はXへの投稿で新しいキャラクター「ジャケットちゃん」が誕生したことを発表しています。

前面に「Y2」「Y3」と表示されているそれぞれの「ジャケットちゃん」は一見すると違いが無いように見えます。後行杭として施工するジャケット中央のレグ部分を見ると「Y2」は傾斜しているのに対して、「Y3」は鉛直になっているというのが大きな違い。「Y2」の施工経験を踏まえて、今回の「Y3」では鋼管杭打設の施工効率を向上させるため、斜杭を直杭に変更しているという。

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