日本企業のGFが台湾で浮体式洋上風力実証プロジェクトに参画

日本企業のGFが台湾で浮体式洋上風力デモプロジェクトに参画 洋上風力発電
スポンサーリンク

日本企業のGFが台湾で浮体式洋上風力実証プロジェクトに参画

2024年6月28日、日本の徳島県阿南市に本社を置くGFは、オランダに本社があり台湾と日本に拠点を置くIX Renewablesと戦略的パートナーシップを締結。そして、台湾初浮体式洋上風力発電プロジェクト「Project Ketagalan Virtue」の実証プロジェクト「Rui-Li Phase 1(瑞立1)」開発建設に向けて、共同で推進することに合意したことを発表。

IX Renewablesの掲載情報によると、実証プロジェクト「Rui-Li 1」は台湾北西部の新竹県沖に15MWの浮体式風力タービン12基を設置する計画。プロジェクトの入札は2024年末から2025年初頭に予定されており、入札に関する要件は台湾政府からまもなく発表されるという。落札後は2027年~2029年頃に建設作業が実施され、2030年末までに送電網へ接続される予定。

プロジェクトには、世界中からさらなるパートナーの参画もみこまれているそうです。

株式会社GFについて

1974年に藤崎電機工業所を設立、2019年に藤崎電機株式会社と株式会社ガイアパワーが合併して社名を現在の株式会社GFに変更。太陽光発電、風力発電という再生可能エネルギー事業で豊富な経験を持ち、開発から設計、建設そしてO&M(運用・保守)まで全プロセスに一貫して関わることができるという。

今回参画を発表した台湾の実証プロジェクト開発は、GFにとって日本国外で初めての取り組みになる。プレスリリースでは参画の経緯として、自然エネルギーの普及により持続可能な社会を実現するという自社のミッションに合致したためだと述べています。

GFの自社ウェブサイト掲載情報によると、現在の藤崎 耕治 代表取締役は大学卒業後に大林組へ在籍していたという経歴があるそうです。そして、大林組在籍時にMITへ留学し、システムダイナミックスとスターマン博士に出会ったと書かれている。その出会いが地球環境について考える機会となり、土木技術者として自然と向き合い、地球温暖化への危機意識が高まったという。その後、1997年藤崎電機に入社。2011年GF(旧社名:ガイアパワー)を設立創業以来、環境問題解決に向けて、事業全般を牽引。

人生の中で何かに感銘を受けることは何度かありますが、GFの社長のように行動へ移せる方は少ないように思います。台湾での実証プロジェクト参画には創業以来50年にわたる実績やノウハウに裏打ちされた企業能力に加えて、社長の行動力や人脈があったのかもしれません。プロジェクトの成功を応援したい気持ちになりました。

IX Renewablesについて

IX Renewablesは、オランダに本社を置き、台湾と日本にオフィスを構え、持続可能なエネルギーソリューションを世界的に推進する再生可能エネルギーに関する企業。

IX Renewablesのプレスリリースでは、同社のEric Kamphues CEOが台湾人女性と結婚し、台湾と深い個人的なつながりがあることを明らかにしています。台湾と世界の未来のため、このプロジェクトを実現することに意欲的で、家族とより広範なコミュニティのために持続可能な未来を創造するという彼の献身を反映していると述べている。

なかなか珍しいパターン。CEOの妻が台湾人だから台湾のプロジェクトに意欲的という説明は、受け取る人によってマイナスの印象を与えかねないので少し微妙な気がする。例えば、台湾以外のプロジェクトは少しモチベーションが下がるのか?みたいな。個人的なプライベート情報を会社のために利用しているという点でも時代に合っていないような気もしますが、どうなんでしょう。

スポンサーリンク
興味深い海の世界

あらゆるものが巨大な海の世界。
なかでもインパクトの強い画像を中心に海の世界を紹介。

スポンサーリンク
世界のサルベージ オペレーション

来島海峡で水深60mの海底に沈んだ全長約170mの「白虎」引き揚げをはじめ、日本国内でも多くのサルベージオペレーションがおこなわれています。
世界各地で実施されている困難なサルベージの数々を紹介。

Crane1000をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

タイトルとURLをコピーしました