Mammoetが「Baltic Power」向けモノパイル進水動画公開

2025年4月8日、Mammoetはポーランド沖の着床式洋上風力発電所「Baltic Power offshore wind farm」向けとなるモノパイル進水動画を公開しました。
モノパイルを進水させている理由は、設置をおこなう作業船がVan Oordの特殊杭打ち船「Svanen」なのでモノパイルを浮かべた状態で曳航しないと荷受けが出来ないからという理由。2025年2月にVan Oordは「Baltic Power offshore wind farm」で「Svanen」による最初のモノパイル設置完了を発表していますが、Mammoetの掲載情報によると動画内で進水しているモノパイルは最初のモノパイルだという。
モノパイルは重量約2,000トン、直径は9m以上。長さについては、”each up to almost a football pitch in length”(それぞれサッカー場ほどの長さがあり)という説明がされているので、約105m。
モノパイル進水に使用している2台のクレーンは「MTC1600」というMammoetのターミナルクレーン。この「MTC1600」について、Mammoetのウェブサイトで詳細は掲載されていませんでした。おそらく最大1,600トン吊りだと思われますが、詳細不明。
進水場所はボーンホルム島

「Baltic Power offshore wind farm」で使用するモノパイルは、ドイツのノルデンハム(Nordenham)にあるSteelwindで製造後、台船に搭載してデンマークのボーンホルム島(Bornholm)西部のレネ(Rønne)へ輸送。そこで進水・曳航に必要となるモノパイル上下の開口部を塞ぐ蓋の取付などがおこなわれ、進水がおこなわれたようです。

出典:Steelwind Nordenham
「Baltic Power offshore wind farm」

- 設置位置:ポーランド 沖合23kmのバルト海
- 発電容量:1,140MW
- 風力タービン:Vestas V236-15.0MW、76基
- 風車基礎:着床式、モノパイル
- 完成予定:2026年
ORLENとNorthland Powerがポーランド沖23kmのバルト海で開発を進める「Baltic Power offshore wind farm」ではVestasの15MW風力タービン「V236-15.0MW」を76基設置する計画で、総発電容量は1,140MW。
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