北海道函館市の恵山岬沿岸にタンカー「さんわ丸」座礁

北海道函館市の恵山岬沿岸にタンカー「さんわ丸」座礁 国内ニュース
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北海道函館市の恵山岬沿岸にタンカー「さんわ丸」座礁

2025年1月6日18時ごろ、北海道函館市の恵山岬えさんみさき沿岸でタンカー「さんわ丸」の座礁事故が発生。

事故当時、タンカー「さんわ丸」は1月6日13時ごろに北海道苫小牧を出港して秋田に向かって航行しており、灯油など石油製品3,800kLが積まれているという。乗組員11人にケガは無く、今のところ油の流出も確認されていないそうです。

1月7日に実施した離礁作業では曳き出せず

座礁事故が起きた翌日の1月7日には日本サルヴェージの「航洋丸」が現場に到着し、「さんわ丸」離礁に向けた作業が実施されましたが、その日のうちに曳き出すことはできなかったという。1月8日も離礁に向けた作業が引き続き実施される予定。

AIS情報によると、離礁作業にあたっている「航洋丸」は1月6日21時ごろに室蘭港を出港し、日付が変わった7日2時ごろに「さんわ丸」座礁位置である函館市恵山岬付近に到着。

現在、日本サルヴェージに「航洋丸」は2隻いますが、「さんわ丸」の離礁作業を実施しているのは2024年6月に竣工したばかりの3代目。メインエンジンは出力9,000kw(約12,000馬力)、曳航力(Bollard Pull)161.2トンという国内随一を誇る救助船。

3代目「航洋丸」
出典:The Nippon Salvage
2代目「航洋丸」
出典:The Nippon Salvage
船名「航洋丸」(3代目)「航洋丸」(2代目)
総トン数2,588トン2,096トン
長さ80.64m86.08m
15.5m14.5m
深さ6.75m6.70m
速力14.5ノット(最大)
12ノット(巡航)
18.15ノット(最大)
16.2ノット(巡航)
曳航力161.2トン
(瞬間最大 165.9トン)
132.5トン
建造年2024年6月1998年6月
2代目・3代目「航洋丸」の比較

タンカー「さんわ丸」の概要

日本海事協会(ClassNK)に登録されているタンカー「さんわ丸」のRegister of Ship
  • Owner(船主):WAKO KISEN YUGEN KAISHA
  • Manager(運航会社):MIYAZAKI KAIUN CO., LTD. IMABARI OFFICE
  • Shipbuilder(建造):KANREI SHIPBUILDING CO., LTD.
船名さんわ丸
総トン数3,919トン
載貨重量トン4,999トン
長さ104.95m
16m
深さ8.3m
船籍日本
建造年2018年10月

【動画】1月7日に実施した離礁作業の様子

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