洋上太陽光発電向け杭打ち船「蓝海海光01」完成・引き渡し
2024年12月12日、中国の山東省威海市にある栄成造船で洋上太陽光発電向け杭打ち船「蓝海海光01」(Lan Hai Hai Guang 01)が完成・引き渡しされました。
「蓝海海光01」は、中国海工院智能建設技術・設備研究センターと北京蓝海智能設備技術有限公司が共同開発。船体寸法などは明らかにされていませんが、甲板上には打設する杭を20トンの力で取り扱う爪のアタッチメントが付いた設備2基と杭を打設する設備を搭載している。
船体自体は非自航式のようで、DPS(自動船位保持装置)を搭載しているのかは不明ですが、係留設備としてウインチのほかに4本のスパッドを搭載しているのが確認できます。
栄成造船では洋上太陽光発電向け杭打ち船「藍鲲02」も建造
「蓝海海光01」の建造場所である栄成造船では、洋上太陽光発電向け杭打ち船「藍鲲02」(Lan Kun 02)も建造されており、2024年5月に完成・引き渡しされています。
山東海洋集団(SHANDONG MARINE GROUP)傘下の山東藍鲲海洋工程有限公司が出資・建造した「藍鲲02」の船体寸法は長さ64.9m、幅28m、深さ3.4m。アンカーおよびウインチに加えてスパッドによる係留設備を備え、ダイナミックポジショニングシステムによる位置決めが可能。杭打ち機械をレール上で横にスライドさせて正確な位置決めと効率的な動作を実現。建造費用は3,395万元、日本円に換算すると約7億円。
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