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浮体式太陽光発電「SEAVOLT」試験プラットフォームを来月設置

浮体式太陽光発電「SEAVOLT」試験プラットフォームを来月設置 太陽光発電
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浮体式太陽光発電「SEAVOLT」試験プラットフォームを来月設置

SeaVoltの掲載記事【2023年7月19日】

SeaVolt to Launch a First of a Kind Solar Energy Test Platform

(SeaVolt、初の太陽光エネルギー試験プラットフォームを立ち上げる)

https://www.seavolt.be/updates/seavolt-to-launch-a-first-of-a-kind-solar-energy-test-platform/

2023年7月19日、ベルギーのTractebel、DEME、Jan De Nulが共同で開発を進めている洋上浮体式太陽光発電技術の「SEAVOLT」は、試験プラットフォームの設置準備を進めていることを明らかにした。試験プラットフォームは、ベルギーの北海沿岸にあるオーステンデ港で組み立てがおこなわれており、最終段階にあるという。

完成後、来月8月にはベルギー沖合の北海に曳航し設置する予定。少なくとも1年間は北海沖合で運用され、太陽光エネルギーの大規模開発に向けたデータ取集がおこなわれる。

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プロトタイプではなく技術開発に向けたテストという位置付け

オーステンデ港で組み立て中の試験プラットフォーム
出典:SeaVolt

設置予定の試験プラットフォームに搭載する太陽光パネルは、大型の浮体式プラットフォーム用の太陽光パネル数枚しか含まれていないという。掲載されている記事の中では、設置予定の試験プラットフォームについてフルスケールのプロトタイプではなく、様々なテストによりデータを収集し技術開発をさらに推進するための実験施設(laboratory)であると述べている。

太陽光パネル

太陽光パネルについて波浪や雨、海水に含まれる塩分の影響に関する重要なデータを収集し、さらに波浪による傾斜変化がエネルギー出力に及ぼす影響についても注意深く監視するという。テスト結果は太陽光パネルを海水や鳥類の糞などから守るために必要な保護レベルの判断要素になる。

浮体部分

浮体部分については、使用材料に新しい軽量繊維を採用しているという。浮体として重要な重量面でメリットはあるものの、これまでに沖合での過酷な海洋条件で使用した実績は無いそうです。浮体には各種センサーが取り付けられており、数値モデルや風洞試験で得られた結果と収集したデータが一致しているかどうかを評価することで使用材料としての適性を判断する。浮体構造と太陽光パネルがコストの大半を占めるため重要なテストになると述べている。

生態学的影響

技術的なテストに加えて生態学的影響についても取り組みがおこなわれる。浮体の浮力を維持するために過剰な海洋生物の付着を抑えることは技術的に重要なことですが、生態学的側面という観点から考えると必ずしもそうとは限らない。これらを踏まえた上で、海洋環境への悪影響防止に基づき様々な材料が評価される。そして、得られた結果によりさらなる開発に向けた材料選定がおこなわれるという。

将来的には洋上浮体式太陽光発電の分野で大きなシェアを確保

生態学的研究と経済的研究は、LCOE(Levelized Cost Of Electricity)と呼ばれる発電量あたりのコストの分析対象となり、洋上風力発電所内での大規模実証プロジェクトに向けた準備が進められているという。「SEAVOLT」はこれらの開発によって洋上浮体式太陽光発電の分野で大きなシェアを確保したいと考えていると述べている。

日本国内でも洋上浮体式太陽光発電の開発がおこなわれていますが、”海”に設置するという段階ではない感じ。今後も開発が進められるのかもしれませんが、費用対効果を考えた時に採算が合わないような気がします。特に維持管理費。

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