サウジアラビアの科学技術大学が深海調査に対応した調査船の建造発表
KAUST announces building of the first regional class research vessel in Saudi Arabia
(KAUST、サウジアラビア初の地域級調査船の建造を発表)
出典:https://www.kaust.edu.sa/en/news/kaust-announces-building-of-the-first-regional-class-research-vessel-in-saudi-arabia
2024年8月15日、アブドラ王立科学技術大学(KAUST,King Abdullah University of Science and Technology)はスペインのFreire Shipyardsで調査船「RV Thuwal II」の建造をおこなうことを発表しました。建造予定の調査船「RV Thuwal II」は、沿岸地域及び深海を含む紅海への完全なアクセスが可能でサウジアラビア初の調査船になるという。
船体はアメリカのGlostenによる設計で長さ50m、幅12.8m、設計寿命は30年。30人を収容可能で乗組員12人が乗船し、残りの枠は研究者が乗船することを想定。遠隔操作型の無人潜水機ROV(Remotely Operated Vehicle)や自律型無人潜水機AUV(Autonomous Underwater Vehicle)を展開して紅海の最も深い部分を探索し、音響調査、海水のサンプル採取、海底地形のマッピングをおこなうことが出来る。
石油への依存度を減らし、多様化するための戦略的フレームワークであるサウジアラビアが取り組むビジョン2030において、紅海は今後数十年にわたるサウジアラビアの変革に極めて重要だと位置付けらている。調査船による研究は、食糧安全保障、水管理、都市計画、その他多くの経済分野に影響を与えるとともに、数十万の雇用を創出し、地球とそこに生息する生命に関する豊富な知識をもたらすとKAUSTは述べています。
調査船「RV Thuwal II」
船名 | RV Thuwal II |
長さ | 50m |
幅 | 12.8m |
設計喫水 | 3.6m |
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