黒海沿岸にあるトルコの港で嵐により船体が真っ二つに
2023年11月19日、トルコのゾングルダク県にある黒海沿岸の都市カラデニズ・エレーリの港内で嵐によって岸に打ち付けられた貨物船の船体が真っ二つに破損するという衝撃的な事故が発生。
報道されている情報によると、乗船していた13人の乗組員は救助されて無事だという。
船体が2つに分断した後、さらに強風で岸に打ち付けられる様子がSNSに投稿されています。動画の中では通報を受けて出動した救助隊とみられる方々が何やら作業をしている様子が映されていますが、周囲の状況は港内とは思えない程の強烈な嵐。
動画内に映る船尾に書かれた船名から岸に打ち付けられて船体が分断した貨物船は「MV PALLADA」と分かりました。
貨物船「MV PALLADA」のAIS情報
貨物船「MV PALLADA」のAIS情報を確認してみると、港内で円を描くような航跡の後に東へ流されて岸に打ち付けられていました。港内に到着したのは、事故の6日前にあたる11月13日。航跡から到着したあとにアンカーで一点係留していたとみられ、19日午前3時頃(現地時間)から走錨し岸に向かって流され始めたようです。
貨物船が打ち付けられた岸は水深が確保されているような岸壁ではなく、海側に石が積まれて斜面になっている様な場所。船を係留するような設備は無く、動画内でも貨物船から投げられた係船ロープを広場にある催し物で使用されるようなステージ屋根の支柱に取り付けているのが確認できました。
強風で岸に打ち付けられた後、強烈な嵐によって岸に置かれた石に何度も叩きつけられた結果、船体が分断してしまったと思われる。
事故が起きたトルコのカラデニズ・エレーリ
貨物船「MV PALLADA」
船名 | MV PALLADA |
総トン数 | 2,457トン |
長さ | 114m |
幅 | 13m |
建造年 | 1968年 |
船籍 | カメルーン |
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