東京ガスがポルトガルの浮体式洋上風力発電事業へ参画
ポルトガルの浮体式洋上風力発電事業への参画について
出典:https://www.tokyo-gas.co.jp/news/press/20240806-01.html
2024年8月6日、東京ガスはポルトガルで稼働中の浮体式洋上風力発電所「Windfloat Atlantic」(ウインドフロート・アトランティック)を運営するWindplusへの投資について、売主であるOcean Windsと合意したことを発表しました。東京ガスにとって、海外浮体式洋上風力発電事業への参画は初となる。
東京ガスは今回の事業参画を通じて、浮体式洋上風力発電の操業経験を蓄積し、その中でも、特にデジタルや次世代技術を駆使した先進的なO&M手法の習得を目指すという。水深の深い海に囲まれた日本において、風況の良好な沖合での浮体式洋上風力発電導入拡大が期待されている中、プロジェクトファイナンスのついた案件での活用実績もあり信頼性の高いPrinciple Powerの浮体式基礎技術を用いて、国内における浮体式洋上風力発電を早期に実現することで、国内関連産業の活性化に貢献するとともに、カーボンニュートラル社会の実現を目指す。
東京ガスは、2024年1月にNEDOが助成する「グリーンイノベーション基金事業/洋上風力発電の低コスト化プロジェクト」の一環として、Principle Powerが開発・保有するWindFloat技術による浮体式基礎を用い、浮体式洋上風力における浮体基礎の製造工程における量産化手法検証のための試験を実施し、量産化手法の妥当性を確認したと発表しています。
投資前
企業名 | 保有割合 |
---|---|
Ocean Winds | 85.17% |
Repsol | 13.63% |
Principle Power | 1.20% |
投資後
企業名 | 保有割合 |
---|---|
Ocean Winds | 65.17% |
東京ガス | 21.20% |
Repsol | 13.63% |
「Windfloat Atlantic」の概要
「Windfloat Atlantic」は、ポルトガル西部のヴィアナ・ド・カステロ (Viana do Castelo)から沖合へ20kmにVestasの出力8.4MW風力タービン「V164-8.4 MW」を搭載した浮体式洋上風力タービン3基を設置。2020年7月から商業運転を開始。浮体部分には、Principle Powerの浮体式基礎システムWindFloat技術を採用しています。
2023年11月には、ヨーロッパで猛威をふるった台風並みに発達した低気圧「Ciaran storm」が襲来し、「Windfloat Atlantic」の設置エリアで最大瞬間風速38.6m/s、最大波高20mという大時化を経験。台風並みの嵐が通過しても問題ないことが実証された形となり、驚異的な波浪に耐えたWindFloat技術の安定性は耐荒天性能の高さを物語っている。
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