Coastal Virginia向けトランジションピース輸送開始
2024年4月24日、CS WIND Offshoreはアメリカの「Coastal Virginia Offshore Wind Farm」向けとなる最初のトランジションピースがデンマークのオールボーを出発したと発表。初回分として半潜水式の輸送船「Sun Rise」に積まれているトランジションピースは6基。高さ26.6m、直径7.5m、1基当たりの重量は約570トン。
輸送船「Sun Rise」にトランジションピースを積み込む画像を見ると、甲板上にモノパイルが合積みされていますが、これはドイツのロストックにあるEEW SPCで製造されたもので、モノパイル4基+トランジションピース6基という積み付けで輸送されるようです。
CS WIND Offshoreの発表情報によると、輸送船「Sun Rise」は現在北海付近を約10ノットで順調に航行中しており、16~24日以内(5月10日~20日)に到着予定だという。そして、同船で2便目としてトランジションピース9基の輸送が予定されているため、40~45日以内(6月5日~10日)にはオールボーにあるCS WIND Offshoreの製造施設に戻ってくる予定。
「Coastal Virginia Offshore Wind Farm」は、アメリカ東海岸のバージニア州にあるバージニアビーチから東へ27マイル(約43km)で、Siemens Gamesaの「SG 14-222 DD」を176基設置する計画。洋上での建設作業は2024年にスタートして2026年に運転を開始する予定。CS WIND Offshoreは、トランジションピース176基すべての製造を受注。
輸送経路
CS WIND Offshoreは以前のBladt Industries
CS WIND Offshoreは、以前のBladt Industriesが社名変更した企業。2023年12月に韓国を拠点とする風力タービンタワーメーカーのCS WINDがBladt Industriesを買収し、社名がCS WIND Offshoreに変わったようです。
CS WINDの ”CS” は ”Chong Shan”(重山)で会長の息子に由来する名前。 ”a heavy mountain that can endure every hardship”(あらゆる苦難にも耐えられる重い山)という意味があるそうです。
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