「Baltica 2」向けモノパイルのマーシャリング作業で世界初の電動輸送を実施

「Baltica 2」向けモノパイルのマーシャリング作業で世界初の電動輸送を実施 洋上風力発電
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「Baltica 2」向けモノパイルのマーシャリング作業で世界初の電動輸送を実施

Mammoetは、ポーランドの「Baltica 2 Offshore Wind Farm」におけるマーシャリング作業で世界初となるモノパイルの電動輸送を実施したことを発表しました。

「Baltica 2 Offshore Wind Farm」は、Ørstedとポーランド最大のエネルギー企業であるPGE(Polska Grupa Energyczna)が合弁事業として開発をおこなっており、ポーランド沖のバルト海にSiemens Gamesaの14MW風力タービン「SG 14-222」107基を設置する計画。総発電容量1.5GW、2027年運転開始予定。

掲載情報によると、Mammoetはデンマークのボーンホルム島(Bornholm)西部のレネ(Rønne)において、モノパイル111基の受け入れ、マーシャリング、および積み出し作業をVan Oordから請け負っており、1,700トンのモノパイル1基を815mにわたって輸送する試験運用を実施。

「Baltica 2 Offshore Wind Farm」で風力タービンおよび洋上変電所基礎として採用されているモノパイル全111基の設置作業は2026年8月に完了しており、マーシャリング作業自体はそれ以前におこなわれていたようです。

「Baltica 2 Offshore Wind Farm」の事業者であるØrstedおよびPGEとVan Oordの支援と協力のもと実施された電動輸送の試験運用は、26軸に編成したMammoetのSPMT(Self-Propelled Modular Transporter:自走式多軸台車)を3ユニット使用し、「XXLモノパイル・ハンドリング・システム」を装着してモノパイルを揚重・保持する構成で実施。SPMTの動力源として、3台のePPU(electric Power Pack Unit:電動パワーパックユニット)を使用。

2026年初頭に、MammoetはVan Oordとサステナビリティへの取り組みを支援する方法について協議をおこない、モノパイルの電動輸送に関する実環境での試験運用(パイロットプロジェクト)をおこなうことで合意。その実施対象として「Baltica 2」プロジェクトが選定された。

試験運用で収集されたデータに基づき、モノパイルを保管場所から岸壁まで移動させるために必要なすべての構内移動およびSPMTによる揚重作業を1回の充電で対応できることを確認したという。

Mammoetのグローバル・サステナビリティ・アドバイザーであるNiek Bezuijen氏は次のように述べています。「この試験運用の結果には大変満足しています。輸送は無事に完了し、充電による遅延やプロジェクトのスケジュールへの悪影響もありませんでした。これは、洋上風力発電所の開発者が二酸化炭素排出量を今すぐ削減できるよう私たちが支援できること、そして将来的にどのようなことが可能になるかを示す好例となりました」

「Baltica 2」と同様のプロジェクト構成であれば、電動モノパイル輸送の導入によって推定25,000~30,000リットルのディーゼル燃料使用(約70トンのCO2排出量に相当)を削減できる可能性があり、洋上風力発電プロジェクトにおける物流チェーンの脱炭素化に貢献するとしている。

出典:Mammoet

ターミナルクレーン「MTC1600」でも脱炭素化の取り組み

出典:Mammoet

「Baltica 2」のマーシャリング作業において、Mammoetは革新的なターミナルクレーン「MTC1600」も活用。ターミナルクレーン「MTC1600」は次世代型モノパイルを直接水中に効率よく吊り下ろせるよう設計されており、特長としてRoRo作業時のバラスト調整にかかる時間とコストを削減することができる。

ターミナルクレーン「MTC1600」は独自のパワーパックを搭載しており、バッテリーまたは送電網への直接接続に対応。また、バックアップ電源が必要な場合には、SPMT用のePPUを使用して、能力を制限した状態で稼働させることも可能。

輸送試験のデータに基づいたMammoetの試算では、現場作業を中断することなく、1回のePPU充電でターミナルクレーン「MTC1600」によるモノパイルの吊り上げ作業を1回実施することが可能だという。

この脱炭素化プロジェクトは、船舶向けの陸上電力供給設備への投資を拡大することで、洋上風力発電プロジェクトにおいてマーシャリング作業の脱炭素化が大きく進む可能性を示している。

Van Oordの「Baltica 2」プロジェクトマネージャーであるTycho Muller氏は、次のように述べています。「私たちは、Mammoetのサステナビリティへの取り組みをVan Oordのプロジェクトにどのように組み込めるかについて話し合うことに強い関心を持っており、それらが実際の現場環境でどのような成果をもたらすかを確認したいと考えていました。「Baltica 2」は、陸上で重量物のモノパイル輸送が完全電動でおこなえること、そしてそれがもはや未来の夢物語ではなく、今まさに実現可能なものであることを共同で実証する絶好の機会となりました」

Mammoetは、電力による可能性の限界を追求し続ける中で、Van Oordのようなパートナーと協力し、今後の洋上風力発電プロジェクトにおいてこの技術をさらに発展させていくことに意欲を燃やしている。

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