ノルウェー沖で5年間の実証試験を完了した浮体式洋上風力TetraSpar曳航

ノルウェー沖で5年間の実証試験を完了した浮体式洋上風力TetraSpar曳航 洋上風力発電
スポンサーリンク

ノルウェー沖で5年間の実証試験を完了した浮体式洋上風力TetraSpar曳航

METCentreでの係留を解除してHanøytangenまで曳航されたTetraSparの実証機
出典:Norwegian Offshore Wind

ノルウェー沖の海洋エネルギーテストセンターMETCentre(Marine Energy Test Centre)で約5年間にわたって運用された浮体式洋上風力 テトラ・スパー実証プロジェクト(TetraSpar Demonstrator Project)の実証機が廃止措置に伴い、係留を解除してベルゲン近郊のHanøytangenまで曳航されました。

テトラ・スパー実証プロジェクトは、ノルウェーのカルモイ沖10kmにあるMETCentreで四面体構造をもつStiesdal Offshoreのモジュール式浮体にSiemens Gamesa製の3.6MW風力タービンを搭載した1基を運用。設置場所の水深は200m。

テトラ・スパー実証プロジェクトが実証運転を開始した2021年11月29日から約5年間の運用期間で主要な設計および産業化原則を検証し、強力で信頼性の高いパフォーマンスと貴重な運用データをパートナーに提供。稼働開始以来、3.6MWの浮体式洋上風力タービンの設備利用率は51.4%、稼働率は98%に達し、約7,000万kWhを発電してノルウェーの電力網に供給。

現在、テトラ・スパー実証機はHanøytangenの仮係留場所に固定されており、Stiesdal Offshoreのエンジニアとプロジェクト共同事業者であるRWEおよび東京電力リニューアブルパワー(TEPCO Renewable Power)の担当者が5年近く水中にあった各構成部品の詳細な実物検査をおこなう予定。材料疲労、耐食性、流体力学的摩耗といった構造上の実物データと4万時間以上に及ぶ連続稼働データを照合することで、設計上の耐用年数に関する仮定を検証し、精緻化することを目指している。

テトラ・スパー実証機が廃止措置に伴ってカルモイ沖から曳航されたことにより、METCentreには2009年に世界初の浮体式洋上風力タービン「Hywind Demo」として設置された「Zephyros」のみとなっている。ただ、この状態は一時的なもので、テトラ・スパー実証機が撤去されたことにより、送電網の容量と海底スペースが空き、METCentreでは次世代の革新的な浮体式風力発電コンセプトを受け入れる導入準備が進められている。

日本国内でも既に運転を開始している「五島洋上ウィンドファーム」をはじめ、浮体式洋上風力の導入が進められており、撤去時の施工例としても参考になる部分がたくさんありそう。

スポンサーリンク

【動画】テトラ・スパー実証機の組立、曳航、運用

スポンサーリンク
クレーン船(起重機船)の仕組み、ヒミツを徹底解明

重たいものを軽々と吊り上げるクレーン船(起重機船)。構造的なメカニズムの他にも多くの秘密が・・!?
クレーン船(起重機船)のヒミツを徹底解明

スポンサーリンク
一度は見たい 世界のクレーン船 吊上げ記録

世界のクレーン船は実際どれくらいの重量を吊上げているのか?
  
気になる吊上げ記録をクレーン船ランキングと共に発表。

タイトルとURLをコピーしました