1,600トン吊りSEP船「海建020」船体昇降試験完了

1,600トン吊りSEP船「海建020」船体昇降試験完了 起重機船、クレーン船
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1,600トン吊りSEP船「海建020」船体昇降試験完了

2024年7月11日、上海振華重工(ZPMC)で景徳鎮市海建新能源工程有限公司向けに建造している1,600トン吊りSEP起重機船「海建020」(Hai Jian 020)の船体昇降システムによるフルストローク試験が完了。

SEP起重機船「海建020」に搭載されているレグ長さは120m、最大作業水深70m。フルストローク試験で最上部まで船体をジャッキアップした状態で船体深さの9.5mから水面上~甲板高さを推測すると約60m。ジャッキアップ場所の水深はおよそ10m程度。

通常の施工場所で実施する船体ジャッキアップ時では、ここまで水面上から船体を上昇させることはありませんが、大部分のレグが海中にあり見えていないだけで、同じような状態のなか風力タービン設置作業をおこなっていると思うと少し恐ろしい気持ち。

1,600トン吊りSEP船「海建020」の概要

SEP船「海建020」の船体は長さ123.95m、幅48m、深さ9.5m、喫水6.5m。1,600トン吊りのメインクレーンと450トン吊りの補助クレーンを搭載。メインクレーンのブーム長さは150m、揚程は主フックで160m(1,600トン)、補助フックで180m(350トン)。4,500m2の甲板スペースには10MW風力タービン部材を2セット、16MW風力タービンなら1セットの部材を搭載して輸送することができる。

船名海建020(Hai Jian 020)
クレーン能力メイン:1,600トン(主)
メイン:350トン(補巻)
補助:450トン
長さ123.95m
48m
深さ9.5m
レグ長さ120m
(最大作業水深 70m)
甲板スペース4,500m2
宿泊設備118人
DPSDP-2
最大速力8ノット
中国で1,600トン吊りSEP起重機船の建造開始
中国の江蘇省 南通市 啓東市にある上海振華重工で起工式が行われ、1,600トン吊りSEP起重機船の建造が開始されたようです。あれ、また?という感じですが、国内向けだけでなく国外向けにも建造しているので建造ペースがすごいことになってます。
1,600トン吊りSEP船「海建020」進水
2023年11月29日、上海振華重工(ZPMC)で景徳鎮市海建新能源工程有限公司向けに建造している1,600トン吊りSEP起重機船「海建020」(Hai Jian 020)の進水式がおこなわれました。
1,600トン吊りSEP船「海建020」メインクレーン搭載
2024年1月12日、上海振華重工(ZPMC)は景徳鎮市海建新能源工程有限公司向けに建造している1,600トン吊りSEP起重機船「海建020」(Hai Jian 020)のメインクレーンおよび4本のレグ設置作業が完了。
1,600トン吊りSEP船「海建020」レグ設置
2024年1月にメインクレーンとレグの設置作業完了が報じられていた1,600トン吊りSEP起重機船「海建020」(Hai Jian 020)について、建造する上海振華重工(ZPMC)がYouTubeに搭載作業の様子をアップロードしています。
1,600トン吊りSEP船「海建020」海上公試完了
2024年5月16日、上海振華重工(ZPMC)で景徳鎮市海建新能源工程有限公司向けに建造している1,600トン吊りSEP起重機船「海建020」(Hai Jian 020)の海上公試が完了しました。
1,600トン吊りSEP船「海建020」船体昇降試験完了
2024年7月11日、上海振華重工(ZPMC)で景徳鎮市海建新能源工程有限公司向けに建造している1,600トン吊りSEP起重機船「海建020」(Hai Jian 020)の船体昇降システムによるフルストローク試験が完了。
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