台湾の海龍洋上風力でジャケット基礎杭219本設置完了

台湾の海龍洋上風力でジャケット基礎杭219本設置完了 洋上風力発電
スポンサーリンク

台湾の海龍洋上風力でジャケット基礎杭219本設置完了

台湾西部の彰化県沖で建設が進められている「Hai Long Offshore Wind」でジャケット基礎杭219本の設置作業が完了しました。

「Hai Long Offshore Wind」はNorthland Power三井物産Gentariで構成されるHai Long Offshore Wind Projectが3つのフェーズで開発を進めている。2A(294MW)、2B(224MW)、3(504MW)では、Siemens Gamesaの14MW風力タービン「SG 14-222 DD」73基と洋上変電所2基を設置する計画。

73基の風力タービン基礎となるジャケットには1基当たり3本のジャケット基礎杭を設置しており、73基×3本=219本。219本すべてのジャケット基礎杭を設置したのは、2023年6月に完成・引き渡しがおこなわれた4,000トン吊り自航式クレーン船「Green Jade」(環海翡翠)。台湾国際造船股份有限公司(CSBC)とベルギーのDEME Offshoreとの合弁会社であるCSBC-DEME Wind Engineering (CDWE)が所有するクレーン船「Green Jade」は、台湾初の洋上風力向けの自航式大型クレーン船として建造がおこなわれました。

船名Green Jade(環海翡翠)
吊上能力4,000トン吊
長さ216.5m
49.0m
深さ16.8m
推進器アジマススラスター 4×4,500kW
格納式スラスター  2×4,200kW
トンネルスラスター 2×2,500kW
DPSDP3
甲板スペース168m×49m
甲板強度20t/m2(ダブルデッキ)
宿泊設備160人
建造年2023年6月
(建造開始:2020年9月)
建造場所CSBC’s shipyard in Kaohsiung:台湾
所有会社CDWE
(CSBC[台湾]とDEME Offshore[ベルギー]の合弁会社)

「BLUE WIND」による風力タービン「SG 14-222 DD」設置

「Hai Long Offshore Wind」に最初の風力タービンを設置したSEP起重機船「BLUE WIND」
出典:Hai Long Offshore Wind(Photo credit: Shimizu Corporation)

台湾の洋上風力発電所に現在設置されている風力タービンでは最大級となるSiemens Gamesaの「SG 14-222 DD」は、Power Boostにより最大15MWの出力に達する。この風力タービン設置作業をおこなっているのは、清水建設SEP起重機船BLUE WIND」。

2025年4月21日に1基目の風力タービン設置が報じられ、作業は引き続き継続しています。

Hai Long Offshore Wind(海龍洋上風力発電所)の概要

名称Hai Long Offshore Wind(海龍洋上風力発電所)
設置位置台湾中西部 彰化海岸から西へ45~70kmの台湾海峡
水深35m~55m
発電容量1,022MW(2a:294MW、2b:224MW、3:504MW)
基礎構造着床式、ジャケット
タービンメーカーSiemens Gamesa
風力タービン14MW「SG 14-222 DD」
設置基数73基
運転開始2025年~2026年
事業者Hai Long Offshore Wind Project
その他洋上変電所2基
Hai Long Offshore Wind Projectの構成企業
  • Northland Power
  • MITSUI & CO.(三井物産)
  • Gentari
スポンサーリンク
興味深い海の世界

あらゆるものが巨大な海の世界。
なかでもインパクトの強い画像を中心に海の世界を紹介。

スポンサーリンク
世界のサルベージ オペレーション

来島海峡で水深60mの海底に沈んだ全長約170mの「白虎」引き揚げをはじめ、日本国内でも多くのサルベージオペレーションがおこなわれています。
世界各地で実施されている困難なサルベージの数々を紹介。

Crane1000をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

タイトルとURLをコピーしました