2050年までに北海で洋上風力150GWを建設
2022年5月17日、ドイツ、ベルギー、オランダ、デンマークのEU4か国で2050年までに150GWの洋上風力建造を明らかにした。正式には5月18日に開催される北海サミット(The North Sea Summit)で共同誓約を発表するそうです。
コペンハーゲン、5月17日(ロイター) – ドイツ、ベルギー、オランダ、デンマークは水曜日、2050年までに北海に少なくとも150ギガワット(GW)の洋上風力発電を建設するという共同誓約を発表すると、デンマークのメッテ・フレデリクセン首相はデンマークの日刊紙Jyllands-Postenに語った。
EU4カ国が洋上風力発電容量を|10倍に増強ロイター (reuters.com)
脱化石燃料と脱ロシアエネルギーからの依存
洋上風力拡大への取り組みは、カーボンニュートラルに向けた化石燃料の段階的廃止における役割とロシアに依存している化石燃料からの脱却、独立という目的がある。
2050年までに洋上風力発電容量を10倍に
ヨーロッパの洋上風力発電容量のトップはイギリスですが、EUから離脱しています。ドイツ、ベルギー、オランダ、デンマークの2021年末時点での洋上風力発電容量は合計で15.3GW。
欧州委員会は、2050年までに300GWの洋上風力発電容量を目標にしている。
順位 | 国名 | 洋上風力発電容量 (GW) |
1 | 中国 | 19.747 |
2 | イギリス | 12.281 |
3 | ドイツ | 7.701 |
4 | オランダ | 3.010 |
5 | デンマーク | 2.343 |
6 | ベルギー | 2.263 |
出典:World Forum Offshore Wind
この表からも分かりますが、世界の洋上風力をリードしているのは中国。
日本の政府目標は200倍
日本の政府導入目標は、2030年までに10GW、2040年までに30GW~45GW。
政府は、年間100万kW程度の区域指定を10年継続し、2030年までに1,000万kW、2040年までに浮体式も含む3,000万kW~4,500万kWの案件を形成する。
第2回 洋上風力の産業競争力強化に向けた官民協議会 2020年12月15日 | 経済産業省
政府導入目標に対して現状は、2021年末時点での洋上風力発電容量は85MW(0.085GW)。
日本国内で初となる商業ベースの大型洋上風力発電事業「秋田洋上風力発電」(140MW)は完成してないですが、それを含めても0.225GW。
日本の政府導入目標がいかに高いか。2040年時点で現状の133倍~200倍。
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