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GEのHaliade-X 14.7MW-220が型式認証を取得

GEのHaliade-X 14.7MW-220が型式認証を取得 洋上風力発電

 GE Renewable EnergyはHaliade-XがDNVから最大14.7MWの運転に関する型式認証を取得したと発表。この風車1基でヨーロッパの一般家庭20,000世帯分に相当する電力を供給することが出来るそうです。

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GEのHaliade-X 14.7MW-220が型式認証を取得

 2022年12月15日にGE Renewable Energyが発表したプレスリリースによると、Haliade-Xがノルウェーのオスロに本部を置く船級協会DNVから最大14.7MWの運転に関する型式認証を取得したと発表。

GEが韓国でHaliade-Xを生産 その拠点から輸出の可能性も
ロッテルダムに設置されているHaliade-Xのプロトタイプ
出典:GE Renewable Energy

 Haliade-X 14.7 MW-220の認証プロセスには、オランダのロッテルダムに設置されたHaliade-Xのプロトタイプによる一連のテストが含まれている。

 余談ですが、グーグルマップで検索窓に「Haliade-X」と入力して検索すると、ロッテルダム港に設置されたHaliade-Xプロトタイプの場所に飛んでいくので簡単に場所を確認することが出来ます。

 

最初の設置はDogger Bank C

 14.7MWの型式認証取得後、最初に設置が行われるのは「Dogger Bank C」。

 イングランドのヨークシャーから東へ130km沖合に建設予定で、Dogger Bank A、Dogger Bank B、Dogger Bank Cという3つのフェーズで開発されている洋上風力発電所。それぞれの発電容量は1.2GW、合計すると3.6GW。完成すれば世界最大の洋上風力発電所となる。

 「Dogger Bank C」では、87基の14MWタービン設置が予定されている。世界最大の風車タービンを設置するのは間もなく完成予定の3,200トン吊りSEP起重機船「Voltaire」。「Voltaire」を保有する「Jan De Nul」は、3つのフェーズすべてで風車タービンの輸送と設置を請け負っている。

風車1基で20,000世帯分に相当する電力を供給

 「Haliade-X 14.7MW-220」 1基だけで、ヨーロッパの一般家庭20,000世帯に相当する電力を供給できるそうです。1基で20,000世帯というのは驚愕ですね。

 プレスリリースでは、最大76GWhの年間発電電力量が見込まれると書かれています。

76GWh ÷ 20,000世帯 = 0.0038GWh(1世帯当たりの年間消費電力量)

0.0038GWh = 3.8MWh = 3,800kWh

 計算するとヨーロッパの一般家庭1世帯当たりの年間消費電力量は3,800kWh。日本だとよく採用される数値が1世帯4人家族の消費電力量4,000kWhなので、欧州と日本は近い値のようです。

 中国のGoldwind(新疆金風科技)が公開した16MW風車の記事では、年間66GWhの年間発電電力量を36,000世帯分に相当すると書かれていました。換算に使用されたのは1世帯3人家族の消費電力。逆計算すると1世帯3人家族が消費する年間消費量は1,830kWh。日本でも北陸(5,500kWh)と沖縄(3,500kWh)では年間2,000kWhの差があるくらいなので、住んでいる地域が変われば差が出てくるのは分かるんですけど、1世帯3人家族の数値をなぜ使用したのか疑問。

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