2,500トン吊りSEP起重機船「Seaway Ventus」の起工式(Keel Laying)。
「Seaway Ventus」は2021年11月に”steel cutting”、今回は”Keel Laying”が行われた。
造船の節目になる項目はいくつかあります。
造船の節目になる項目
- First steel cutting 鉄鋼切断式
- Keel Laying 起工式(キール敷設)
- Launching 進水式
- Naming 命名式
- Delivery 引き渡し
今回は”Keel Laying” 起工式(キール敷設)が行われた
「Seaway Ventus」起工式
![](https://crane1000.com/wp-content/uploads/2022/06/2500-ton-sep-crane-vessel-seaway-ventus-keel-laying-ceremony-00.jpg)
2022年6月6日、中国の招商局重工(CMHI)海門基地にある1号ドックで2,500トン吊りSEP起重機船「Seaway Ventus」の起工式が行われた。
![](https://crane1000.com/wp-content/uploads/2022/06/2500-ton-sep-crane-vessel-seaway-ventus-keel-laying-ceremony-02.jpg)
「Seaway Ventus」
![](https://crane1000.com/wp-content/uploads/2022/06/seaway-ventus-03.jpg)
吊上能力 | 2,500トン吊 (telescopic leg-encircling crane) |
長さ | 142.0m |
幅 | 50.0m |
深さ | 11.0m |
レグ長さ | 109m |
建造年 | 2023年 第2四半期 (2021年11月 建造開始) |
建造場所 | CMHI(China Merchants Heavy Industry) |
所有会社 | Seaway 7 |
船名の由来
「Seaway Ventus」という船名の由来。
”Seaway”は建造している企業の Seaway 7 からきている。
”Ventus”はラテン語で ”風” を意味している。
「Seaway Ventus」の特徴
特徴として、クレーンブームが伸縮する ”telescopic leg-encircling crane” を搭載している。
洋上風車設置作業(着床式)
- 基礎部分:モノパイル建て込み、打設など重量物を取扱う作業がほとんどだが、揚程はあまり必要ではない
- 上部風車:タワー、ナセル、ブレードの設置。基礎部分の作業に比べ、取り扱う重量は軽くなるが、揚程が必要になる
重量物を取扱う基礎部分ではブームを格納(Retracted mode)した状態、揚程が必要な上部風車を組み立てる時は拡張(Extended mode)した状態。
非常に効率的。一石二鳥というか一挙両得というか。理論上は最高なんですけど、なんか不安。長期的な運用を考えた時に不具合発生率が一番高そう。
telescopic leg-encircling crane
- 格納モード(Retracted mode):2,500トン、揚程=116.5m
- 拡張モード(Extended mode):1,600トン、揚程=155.4m
![](https://crane1000.com/wp-content/uploads/2022/06/seaway-ventus-01.jpg)
![](https://crane1000.com/wp-content/uploads/2022/06/seaway-ventus-02.jpg)
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