イギリスで建設中の可動橋「Gull Wing Bridge」最終セクション設置
イギリスのローストフトで建設が進められている可動橋「Gull Wing Bridge」の最終セクション設置作業がおこなわれました。
作業を支援したMammoetの掲載情報によると最終セクションの設置重量は1,120トン、そのうち本体部分の重量は750トン。本体部分以外の残り370トンは、特殊な形状の最終セクションを架設する台船上に搭載するためのカウンターウェイトだったようです。
「Gull Wing Bridge」は、2024年に完成予定。
「Gull Wing Bridge」は跳開橋(Bascule bridge)という特殊な仕様
「Gull Wing Bridge」は可動橋の中でも跳開橋(Bascule bridge)と呼ばれ、橋桁が跳ね上がるという大きな特徴があり、設置がおこなわれた最終セクションがまさに跳ね上がる部分にあたる。
跳ね上がる部分は長さ39.5m、幅22m、そしてL字型の上空へ伸びる高さは35m。
「Gull Wing Bridge」は桁下高さが12mあり、付近に架けられている橋よりも高いことから船舶通航時に橋桁を上げる頻度が少なくなるため、陸上交通への影響が少ない橋として周辺の渋滞緩和が期待されているそうです。
出典:Mammoet
位置図
橋の名称「Gull Wing Bridge」は地元の小学生提案
「Gull Wing Bridge」とういう橋の名称は、地元小学生が提案した名前を採用しているそうです。
”Gull Wing” は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場する「デロリアン」でご存じの方も多いかもしれませんが、スポーツカーなどでドアが縦向きに開くタイプのものはガルウィングと呼ばれています。”Gull Wing” は、カモメの翼という意味があり、ドアを開けた姿が翼を広げたカモメに似ていることからそう呼ばれており、「Gull Wing Bridge」も跳ね上げた橋桁が同様にカモメの翼に見えることから命名されています。
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