JERAとbpが提携、世界最大級の洋上風力発電事業会社を来年設立
bpとの洋上風力事業合弁会社JERA Nex bp設立に関する基本合意について ー世界最大級の洋上風力発電事業会社を立ち上げー
2024年12月9日、JERA(東京電力ホールディングス傘下の東京電力フュエル&パワーと中部電力との合弁会社)は再生可能エネルギー事業子会社であるJERA Nex Limitedとイギリスの大手石油会社であるbpの洋上風力発電事業を統合し、両社の共同出資(出資比率50:50)による合弁会社「JERA Nex bp」の設立に基本合意したことを発表しました。
新たに設立する合弁会社「JERA Nex bp」はロンドンに本社を置く予定で、洋上風力事業を開発・所有・運転する事業者として世界最大級の規模になるという。「JERA Nex bp」は、関係当局からの承認など必要な許認可取得等の手続きを経て、2025年9月末を目途に設立完了する予定。
「JERA Nex bp」のCEOはJERAにより任命され、CFOはbpにより任命されるという。また「JERA Nex bp」の設立に伴い、JERAおよびJERA Nexの洋上風力発電事業の従業員、bpの洋上風力発電事業の従業員は、原則新会社に異動する予定。
開発資金として2030年末までに8,700億円を出資
本基本合意により、両社の運転中および開発中の持分容量13GW規模の洋上風力発電案件が、バランスよく統合された資産ポートフォリオを保有するグローバルな企業体として、「JERA Nex bp」が新たに誕生すると述べている。また、「JERA Nex bp」の設立は、両社が検討している洋上風力案件の開発加速に加え、競争力のある資金調達の強化にも寄与するとした上で、両社は2030年末までに開発資金として最大58億米ドル、日本円に換算すると8,700億円(1ドル=150円として換算)を、「JERA Nex bp」に出資することにも合意している。
日本、北西ヨーロッパおよびオーストラリアにおける開発先行案件の推進に注力していくことに加えて、現在開発検討中の案件のさらなる長期的な成長の機会も見込んでいるという。
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